注目のスタートアップ

AIサイバーセキュリティプラットフォームを提供する「AironWorks」が300万ドル(約4.5億円)調達

company

2024年8月30日、AironWorks株式会社は、総額300万ドル(約4.5億円)の資金調達を実施したことを発表しました。

AironWorksは、AIサイバーセキュリティプラットフォーム「AironWorks」を開発・提供しています。

世界トップレベルのホワイトハッカーが開発したAIを用い、リアルタイムで企業情報を収集・分析して、高度に最適化された攻撃を生成することで、本質的なサイバーセキュリティ訓練を実現するシステムです。

継続的な訓練と、改善・学習状況のモニタリング、個別最適化による従業員のレベルアップにより、スピアフィッシング・標的型攻撃・ビジネスメール詐欺・ランサムウェアなど、人的な脆弱性を狙ったサイバー攻撃への防衛力を高めます。

今回の資金調達により、AIモデルの向上、プラットフォーム上のサイバーセキュリティアプリケーションの拡充・オープン化、米国市場を中心とした事業の他地域展開の推進を図ります。


総務省の「情報通信白書令和5年版」によると、2022年に観測されたサイバー攻撃関連の通信数は、2015年と比較して8.3倍に増加しました。また、2022年中に不正アクセス禁止法違反で検挙された事件数は522件で、前年より93件増加しています。

近年では、ランサムウェアによるサイバー攻撃が国内外の企業や医療機関で頻発し、社会に大きな影響を与えています。これらの攻撃の増加は、社会や企業のデジタル化が進んだことが一因とされ、今後もデジタル化がさらに進む中で、サイバー攻撃が増加すると予測されています。こうした状況から、社会や企業においてセキュリティ対策の重要性がますます高まっています。

しかし、セキュリティ対策は単にシステムを強化するだけでは不十分です。近年では、標的型攻撃メールなど、人間を対象とした攻撃が増えているため、従業員や経営者へのサイバーセキュリティ教育の必要性が増しています。

このような背景のもと、AironWorksは、実践型サイバーセキュリティ訓練・教育プラットフォーム「AironWorks」を提供しています。

このプラットフォームは、イスラエル国防軍出身のホワイトハッカーが開発したシステムであり、実践的なサイバーセキュリティ訓練を実施できることを特徴としています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、セキュリティ対策はコストと捉えるのではなく、事業活動・成長に必須のものと位置づけ、投資と捉えることが重要だと経済産業省は示しています。「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

また、セキュリティ対策を行うためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AironWorks BtoB サイバーセキュリティ サイバー攻撃 セキュリティ セキュリティ対策 セキュリティ教育 セキュリティ訓練 フィッシング ホワイトハッカー リアルタイム 分析 収集 学習 情報 情報セキュリティ 教育 最適化 株式会社 生成 脆弱性 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中国動画プラットフォームへのクリエイター進出支援サービス「TouchTV」展開の「TOUCH GROUP」が資金調達
2022年6月8日、TOUCH GROUP株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 TOUCH GROUPは、中国動画プラットフォームへのクリエイター進出支援を中心としたインフルエンサーマー…
人工衛星用推進系を開発する「Letara」が1.2億円調達
2023年2月28日、Letara株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Letaraは、人工衛星用推進系を開発する北海道大学発宇宙ベンチャーです。 プラスチック燃…
乳酸菌特化の研究開発型スタートアップ「LABバイオテック」が5000万円調達
2024年10月8日、株式会社LABバイオテックは、5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、コスモ・バイオ株式会社です。 LABバイオテックは、新規乳酸菌の開発を行う北海道大学…
オンサイトPPAによる太陽光発電設備の無償設置や再エネ専門メディアなどを展開する「株式会社日本エネルギー機構」が2600万円調達
2025年5月17日、株式会社日本エネルギー機構は、総額2600万円の資金調達を発表しました。 日本エネルギー機構は、オンサイトPPA(電力購入契約)による太陽光発電設備の無償設置事業、再エネ専門メデ…
泡盛粕から美味しい食用藻「うま藻」をつくる「AlgaleX」が2.5億円調達
2023年10月25日、株式会社AlgaleXは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AlgaleXは、泡盛の粕から美味しい藻「うま藻」をつくるサステナブルフードテック企…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集