注目のスタートアップ

自動運転技術を開発する「ティアフォー」が85億円調達

company

2024年6月17日、株式会社ティアフォーは、総額85億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を先導しています。

また、通信・保険・リスク管理などを含めた自動運転システムの商用化や、ソフトウェア開発の規模拡大、自動運転システムのリファレンスデザイン構築を進めています。

さらに、2022年にNEDOの「グリーンイノベーション基金事業(GI基金)」の自動運転ソフトウェアに関する研究開発項目に採択され、総額254億円規模の研究開発プロジェクト「Microautonomy~集合的にスケーラブルな自動運転システムの創出」を進めています。

今回の資金調達は、ティアフォーの強みであるソフトウェアおよびリファレンスデザインを統合した自動運転レベル4対応の車両開発の体制強化、その安全性評価のためのプロセスやツールの充実化を目的としています。

具体的には、商用利用の路線バスや市街地タクシー向け自動運転システムのリファレンスデザインをもとに、個人所有の自家用車向け自動運転システムのリファレンスデザインを構築し、自動車関連企業に提供します。


自動運転技術、とくに自動車の自動運転技術は、AI技術の進展に伴い研究開発が加速しています。

自動運転は、交通事故の大幅な減少、人件費の削減、交通の効率化と渋滞の緩和、人びとの移動の革新など、多くの課題を一挙に解決する可能性を秘めています。そのため、早期社会実装に向けて開発が進められています。

自動運転は、運転の自動化レベルによって0から5の6段階に分けられています。日本では、2023年4月に施行された改正道交法により、レベル4の自動運転が解禁されています。

このレベル4の自動運転では、たとえば公道から隔離した特別な道路を敷設することで、無人バスを走行させるといったことが可能です。

ティアフォーは、自動運転の普及を目指して、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導しています。「Autoware」はすでに実機への搭載が進んでおり、東京オリンピックの選手村で移動車両として使用されたトヨタの自動運転バス「e-Palette」にも採用されています。

さらに、自動運転レベル4対応の車両開発と安全性評価を加速させ、自動運転移動サービスおよび自動運転物流サービスの社会実装を推進するとしています。

事業の成長のためには資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウを解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Autoware BtoB オープンソース ソフトウェア ティアフォー モビリティ 技術 株式会社 研究開発 自動車 自動運転 ⾃動運転OS 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「エーリンクサービス」が3D空間制作サービス「3D space」をリリース
2022年2月16日、株式会社エーリンクサービスは、「3D space」の提供を開始したことを発表しました。 「3D space」は、バーチャル会社見学・工場見学・ 店舗・ショッピングなどに活用できる…
生成AIに特化したソリューションの提供と自社サービスの運営を行う「neoAI」が5,500万円調達
2023年4月24日、株式会社neoAIは、総額約5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 neoAIは、生成AIに特化したソリューションの提供と自社サービスの運営を行う、東京大学松尾研…
「J-CAM」が暗号資産貸借サービス「BitLending」先行版をリリース
2022年2月10日、株式会社J-CAMは、「BitLending」先行版をリリースし、利用ユーザーの募集を開始したことを発表しました。 「BitLending」は、暗号資産を貸出した顧客が既定の料率…
防災・減災のための情報活用プラットフォーム「PREIN」を運用する「INSPIRATION PLUS」が5,000万円調達
2024年2月29日、株式会社INSPIRATION PLUSは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 INSPIRATION PLUSは、産学官民一体で構築する災害対策高度化を…
AI・ソフトウェア・ハードウェアを融合させたクロスソリューションを開発・提供する「ロビット」と「ツムラ」が資本業務提携
2023年2月20日、株式会社ロビットは、株式会社ツムラと、資本業務提携したことを発表しました。 ロビットは、AI・ソフトウェア・ハードウェアを融合させたクロスソリューションの開発・提供により、さまざ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集