注目のスタートアップ

日本円ステーブルコインを取り扱う「JPYC」が資金調達

company

2024年5月9日、JPYC株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

JPYCは、2021年1月27日から1JPYC=1円で取引される日本円連動ステーブルコイン「JPYC」の発行を開始しています。2024年5月には27億円を超えるJPYCを発行しています。

「JPYC」は、現在、第三者型前払式支払手段として発行されています。2023年6月に施行された改正資金決済法にもとづき、資金移動業・電子決済手段等取引業のライセンス取得を目指しています。

今回の資金は、自己資本の強化、内部体制の強化、サービスの規格・開発・運営に充当する予定です。


ブロックチェーン技術を基盤とした暗号資産は、低い手数料、スピーディな国際送金、経済情勢の影響を受けにくい、金融機関を介さないという利点から、次世代の通貨として期待されました。

しかしながら、現在の暗号資産は主にマイニングや投資の対象となっています。これの状況は、暗号資産の高いボラティリティが背景にあります。暗号資産は価格変動が激しいことから、決済手段として利用しにくいものとなっています。

また、暗号資産を物品やサービスに変換するには、手数料を支払い、日本円に換金する必要があります。そのため、日常的な支払い手段としての利用には課題があります。

この問題に対処するために登場したのが、価格の安定したステーブルコインです。

ステーブルコインには、法定通貨を担保とする「法定通貨担保型」、供給量を調節する「無担保型(アルゴリズム型)」、主要な仮想通貨を担保とする「仮想通貨担保型」など、複数の種類があります。

「JPYC」は円を担保とする「法定通貨担保型」を採用しています。以前は発行者が運営する店舗やECサイトでの利用に限られていましたが、現在は資金決済法に準拠し、第三者でも利用可能なプリペイド式の支払手段となっています。

さらに、利便性向上のため、自己資本増強や内部体制の強化を図り、資金移動業や電子決済手段のライセンス取得を目指しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ JPYC Web3 ステーブルコイン ブロックチェーン 仮想通貨 日本円 暗号資産 株式会社 決済 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

スマートスピーカーを活用した宿泊施設の業務効率化システム提供の「TradFit」が資金調達
2021年11月18日、TradFit株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 スマートスピーカーとチャットボットを活用した宿泊施設の業務効率化システム「TradFit」を提供しています。 …
AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する「CROSS SYNC」が5.1億円調達
2023年8月30日、株式会社CROSS SYNCは、総額5億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CROSS SYNCは、AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する横浜市…
「VMK」が資金調達 学生無料のコワーキング・スペース「Voltage」を6/1にオープン
2020年6月23日、株式会社VMKは、銀行融資とクラウドファンディングにより資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Voltage」を2020年6月1日(月)にオープンしたことを発表しました…
スマホから太陽光発電投資ができる「CHANGE」運営の「チェンジ・ザ・ワールド」が2億円調達
2021年10月29日、株式会社チェンジ・ザ・ワールドは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートフォンから太陽光発電投資を始めることができるアプリ「CHANGE(チェンジ)」を運…
ラグジュアリーファッションのシェアリングプラットフォームを展開する「HIVE Collective」が1.2億円調達
2022年11月16日、株式会社HIVE Collectiveは、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 HIVE Collectiveは、ラグジュアリーファッションのシェア…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集