注目のスタートアップ

NFTチケットプラットフォーム「TicketMe」を提供する「チケミー」が2.2億円調達

company

2024年1月10日、株式会社チケミーは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

チケミーは、NFTチケットプラットフォーム「TicketMe(チケミー)」を提供しています。

音楽ライブ・演劇・スポーツ観戦などのチケットを自由に売買できるNFTプラットフォームです。

高い改竄体制、チケットの流通管理、付加価値提供などを特徴としています。

また、二次流通(リセール)において、販売額の一部を興行主に還元、チケットの種類ごとにリセールの可・不可の設定、リセール額の上限設定、悪質な売買をくり返すアカウントの特定と転売の禁止、利用済みチケットの転売不可などを可能にします。


NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を活用し、改竄されていないことや個人が所有していることを証明する証明書のようなデータを記録したデジタルデータのことです。

現在、インターネット上で扱うデジタルデータは、コピーや改竄が容易です。そのため、販売した著作物の不正流通を防ぐことは非常に困難です。

NFTはデジタルデータにおけるこれらの課題を解決するものとして注目が高まっています。NFTを活用することで、デジタルデータにモノとしての価値を持たせたり、その流通を管理することが可能となります。

ところで、チケット市場では、不正高額転売が大きな問題となっています。

人気の公演はチケットの販売が抽選となることがあるため、手に入れることができないファンが発生します。不正転売は、こうした人気の高いチケットを入手し、転売することで利益を上げることを目的としています。

この不正転売は、チケット予約時のアクセスの逼迫、ファンがチケットを入手できる確率の低下、不正転売防止にかかる運営コストの増大、入場時チケット確認の手間の増大、ブランドイメージの低下などの問題を生みます。

チケミーは、NFTを活用することで、音楽ライブなどのチケットの流通管理などを実現し、上記のチケット市場における課題を解決する「TicketMe」を展開しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB NFT TicketMe スポーツ チケット チケミー プラットフォーム リセール 不正転売問題 二次流通 売買 株式会社 流通管理 演劇 販売 資金調達 転売 転売対策 音楽ライブ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

心疾患による突然死を防ぐ超聴診器を開発する「AMI」が3,000万円調達
2020年5月14日、AMI株式会社は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 4月10日には4.9億円を調達しています。 AMIは、疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出する聴診器「超…
キャンプ用品のシェアリングサービス「ソトリスト」を展開する「URAKATA」が資金調達
2023年3月2日、株式会社URAKATAは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は沖縄振興開発金融公庫です。 また、沖縄振興開発金融公庫、琉球銀行、沖縄海邦銀行の連携による協調融資を受けた…
不動産仲介会社向けSaaSなど提供の「Housmart」が3億円調達
2020年1月22日、株式会社Housmartは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産仲介会社向けSaaS「プロポクラウド」や、個人向けの中古マンション提案アプリ「カウル」を提…
会話型AI構築プラットフォームを提供する「miibo」が6,000万円調達
2023年12月6日、株式会社miiboは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 miiboは、会話型AIの構築プラットフォーム「miibo」を開発・運営しています。 ノーコード…
営業組織向けSaaS「SALESCORE」提供の「Buff」が6,100万円調達
2021年4月6日、株式会社Buffは、総額6,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 営業組織向けSaaS「SALESCORE(セールスコア)」を開発・提供しています。 営業メンバー全員…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集