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2023年12月7日浮体式風車を開発する「アルバトロス・テクノロジー」が4.2億円調達
2023年12月6日、株式会社アルバトロス・テクノロジーは、総額4億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
アルバトロス・テクノロジーは、浮体式洋上風車(垂直軸型)を開発しています。
浮体式風車は、沖合に設置できるため設備利用率が高く、さらに同じ設計で多様な水深域に設置できるため、再エネの主力電源として期待されています。
アルバトロス・テクノロジーは、この浮体式風車において、次世代のための風車として、浮体式の垂直軸型風車に分類される浮遊軸型風車(Floating Axis Wind Turbine、FAWT)を開発しています。
また、技術・製造を海外に依存する従来型に対し、FAWTはほぼすべて国内調達であり、国内への経済波及効果とグリーン投資の国内環流を見込んでいます。
今回の資金は、人材採用や、小型海上実験機開発の加速、大型海上実験機の準備に充当します。
風力発電は、太陽光発電と違って夜間でも発電可能であることや、環境負荷の低さが注目されており、欧州ではもっとも発電割合の高い再生可能エネルギーです。
日本でも風力発電の導入・普及に向けた取り組みが進められていますが、国内の土地は欧州よりも風が弱く、また安定的に風が吹かないことから、風力発電の効率が悪いことが課題となっています。
こうした中、国内で強く安定的に風が吹く場所として沖合が注目され、沖合に設置できる浮体式風車の開発が推進されています。
一方、従来型の浮体式風車は、重心が高く、さらに台風に耐えられる構造にするため、巨大で高コストな浮体を必要とします。また設置や管理・保守などにもコストがかかり、発電における低い採算性が課題となっています。
アルバトロス・テクノロジーは、従来型の浮体式洋上風車よりもコスト削減を実現する垂直軸型の浮体式風車(FAWT)により、国内における洋上風力発電の実現を目指しています。
株式会社アルバトロス・テクノロジーのコメント
このニュースを受けまして、株式会社アルバトロス・テクノロジーよりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
積極的な技術人材採用により開発を加速します。
・今後の展望を教えてください。
来年度中に小型海上実験機を設置し、大型実証機の開発に進みます。
・読者へのメッセージをお願いします。
浮体式洋上風車は高コストだという現在の常識を変える、次世代のための技術開発です。
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