注目のスタートアップ

光コム3次元センサーを手がける「XTIA」が4.8億円調達

company

2023年9月4日、株式会社XTIAは、総額約4億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

XTIAは、光コム(OptoComb)の産業応用に世界で初めて成功し、自動検査をはじめ数多くのものづくり現場に光コム3次元センサーを展開しています。

2016年に世界初の光コム技術を使った三次元形状測定器をリリースし、ものづくりの最先端の現場に光コム技術を応用した最適なソリューションを提供しています。

今回の資金は、新技術の開発、海外展開に向けた体制強化に充当します。


光コムとは、周波数スペクトルが等間隔櫛状に並んだ特殊なレーザーです。周波数と時間を測る、世界でもっとも精度の高いものさしとも呼ばれています。

光コムの概念は、XTIA現取締役の興梠元伸氏が1993年に発見したもので、氏は光コムの第一人者として研究を続けてきました。

パルス波を照射し、その光が跳ね返って戻ってくる時間を測ることで、対象の物体までの距離を求めることができます。パルス波を利用した測定は、物理的な巻尺などが利用できない場所や長距離などにおいて距離を測ることが可能であり、さまざまなシーンで活用されています。

一方、この測定法は一般的に精度が低いことが課題となっています。

興梠氏は、光コムで距離を高精度に測定するための技術の開発に成功しています。この技術は既存のパルス波による測定法の5万倍の精度を実現しているといいます。

XTIAは、この光コムによる測定技術を応用し、立体の形状を測定する光コムセンサーを開発し、世界で初めて光コム技術の産業応用に成功しています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達やシナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3次元センサー BtoB OptoComb XTIA ものづくり 三次元形状測定器 光コム 技術 株式会社 測定 自動検査 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「DRD4」が距離で支払うマイカーサービス「エンキロ」をリリース
2023年9月1日、DRD4株式会社は、「エンキロ」の提供を2023年9月1日から開始することを発表しました。 「エンキロ」は、リース契約した自動車について、月額固定料金と走行距離1kmあたりの距離料…
便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療の研究開発を行う「イノバセル」が7億円調達
2022年5月9日、イノバセル株式会社は、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イノバセルは、切迫性・漏出性便失禁、腹圧性尿失禁を治療するための細胞治療薬の研究開発を行っています。 たっ…
革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業に係る「令和5年度社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」の公募
2023年8月1日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、「革新的情報通信技術(Beyond 5G(6G))基金事業」に係る令和5年度「社会実装・海外展開志向型戦略的プログラム」の公募(第1…
インクリメンタルの収益やビジネス価値を測定・分析できる「Incrementality」が提供開始
2020年11月11日、AppsFlyer Japan株式会社は、「Incrementality(インクリメンタリティ)」を提供開始することを発表しました。 「Incrementality」は、リマー…
譲渡型賃貸住宅「家賃が実る家」提供の「Minoru」が資金調達
2021年4月9日、株式会社Minoruは、資金調達を実施したことを発表しました。 家賃を払い続けることで最終的にはマイホームとなる、新しい住宅取得の仕組み「家賃が実る家」を提供しています。 新築戸建…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集