注目のスタートアップ

二酸化ゲルマニウム(GeO2)を用いた半導体基板・パワーデバイスの研究開発を行う「Patentix」が5,000万円調達

company

2023年8月31日、Patentix株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

atentixは、立命館大学の金子健太郎教授 RARAフェロー(Patentix取締役CTOを兼任)が開拓した新しいパワー半導体GeO2の研究開発を進めています。

今回の資金は、研究開発の加速などに充当します。


半導体は、電気を通す導体と電気を通さない絶縁体の中間に位置する物質であり、特定の条件下で電気を通したり通さなかったりする伝導特性を持っています。

ほとんどの電子部品は半導体を利用していることから、半導体は私たちの生活や産業を支えている重要な存在となっています。

半導体の原材料としては、Si(シリコン)が長らく利用されてきましたが、近年は性能向上のため、SiC(炭化ケイ素、シリコンカーバイド)やGaN(窒化ガリウム)を利用した半導体も登場しています。

半導体にはさまざまな種類がありますが、なかでも高性能なパワー半導体(パワーデバイス)はさまざまな領域で需要が高まっています。

パワー半導体とは、電源などの電力の制御や変換を担う電子部品です。たとえば、家電、電気自動車、データセンター、電力系統など、電力変換を必要とする幅広い場所で利用されています。

さらに、太陽光発電設備や、EV用の急速充電器、EV駆動用のインバーターなどにおいても重要な部品であることから、新たな時代において需要が高まっています。

Patentixは、二酸化ゲルマニウム(GeO2)を用いた半導体の研究開発を行っています。

GeO2半導体は、低損失化・小型化・高耐圧化を実現できる高性能な半導体です。既存材料では難しい、宇宙用パワーデバイスや耐放射線用パワーデバイスなどでも利用可能としています。

さらに近年開発が進められている他の半導体は、製造コストが高いことが課題となっているのですが、GeO2半導体は安価につくることができるという特徴も持っています。

研究開発には多くの資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ GeO2 GeO2半導体 Patentix パワーデバイス パワー半導体 二酸化ゲルマニウム 半導体 基板 株式会社 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

植物のゲノム編集の標準技術化に取り組む「グランドグリーン」が5億円調達
2022年4月13日、グランドグリーン株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 グランドグリーンは、あらゆる作物・品種でゲノム編集技術を利用可能にするための標準技術化に取り組ん…
迷走神経刺激デバイス「ARIS」開発の「アドリアカイム」が5.5億円調達
2021年9月13日、アドリアカイム株式会社は、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 急性心筋梗塞患者の慢性心不全への移行を軽減するための迷走神経刺激デバイス「ARIS」を開…
コミュニティサイト・アプリを開発・運用できるシステム「CSエリート」を提供する「CS Technologies」が1.1億円調達
2023年7月8日、株式会社CS Technologiesは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 コミュニティ作成・運営を実現できるカスタマーサクセスプラットフォーム「CS…
完全自動運転の開発に取り組む「Turing」が10億円調達
2024年12月25日、Turing株式会社は、総額10億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、プレシリーズAラウンドの調達金額は総額55.58億円となります。 Turin…
「ペイトナー 請求書」「ペイトナー ファクタリング」を提供する「ペイトナー」が「識学」から資金調達
2023年5月8日、ペイトナー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社識学です。 ペイトナーは、請求書の回収・電子化・振込を自動化する「ペイトナー 請求書」や、フリーラン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集