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2023年9月1日二酸化ゲルマニウム(GeO2)を用いた半導体基板・パワーデバイスの研究開発を行う「Patentix」が5,000万円調達
2023年8月31日、Patentix株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
atentixは、立命館大学の金子健太郎教授 RARAフェロー(Patentix取締役CTOを兼任)が開拓した新しいパワー半導体GeO2の研究開発を進めています。
今回の資金は、研究開発の加速などに充当します。
半導体は、電気を通す導体と電気を通さない絶縁体の中間に位置する物質であり、特定の条件下で電気を通したり通さなかったりする伝導特性を持っています。
ほとんどの電子部品は半導体を利用していることから、半導体は私たちの生活や産業を支えている重要な存在となっています。
半導体の原材料としては、Si(シリコン)が長らく利用されてきましたが、近年は性能向上のため、SiC(炭化ケイ素、シリコンカーバイド)やGaN(窒化ガリウム)を利用した半導体も登場しています。
半導体にはさまざまな種類がありますが、なかでも高性能なパワー半導体(パワーデバイス)はさまざまな領域で需要が高まっています。
パワー半導体とは、電源などの電力の制御や変換を担う電子部品です。たとえば、家電、電気自動車、データセンター、電力系統など、電力変換を必要とする幅広い場所で利用されています。
さらに、太陽光発電設備や、EV用の急速充電器、EV駆動用のインバーターなどにおいても重要な部品であることから、新たな時代において需要が高まっています。
Patentixは、二酸化ゲルマニウム(GeO2)を用いた半導体の研究開発を行っています。
GeO2半導体は、低損失化・小型化・高耐圧化を実現できる高性能な半導体です。既存材料では難しい、宇宙用パワーデバイスや耐放射線用パワーデバイスなどでも利用可能としています。
さらに近年開発が進められている他の半導体は、製造コストが高いことが課題となっているのですが、GeO2半導体は安価につくることができるという特徴も持っています。
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