注目のスタートアップ

リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営する「unerry」と「三菱食品」が資本業務提携

company

2023年8月14日、株式会社unerryは、三菱食品株式会社と、資本業務提携したことを発表しました。

unerryは、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営しています。

GPS・ビーコン技術を活用し、スマートフォンアプリから取得する月間400億件超・約1.5億IDの屋内外の人流ビッグデータをAIで解析し、小売企業の来店計測、商圏・ショッパー分析、店舗集客、OMOマーケティング、メーカーの商品販促などを支援しています。

unerryと三菱食品は、2022年7月に業務提携に関する覚書を締結し、リテールメディアサービスを共同で推進してきました。

この取り組みでは、unerryの保有する生活者行動ビッグデータと、三菱食品が保有する小売・メーカーとの取引を通じて得られる出荷・生活者調査データ、小売業購買データをかけ合わせたマーケティングサービスを、小売業・消費財メーカーに共同で提供してきました。

今回の資本業務提携により、購買、人流、メディア接触データを統合したデータ基盤、それに基づいた分析、広告・効果計測サービスを一気通貫で実現するリテールメディアプラットフォームを共同開発し、リテールメディアネットワーク事業をより一層加速させていきます。


小売業界において、ECの成長やコト消費へのシフトなどが進み、従来の実店舗での販売手法では業績の拡大が難しくなっています。

このため、デジタル化の促進やデータの有効活用が重要であり、オフライン特有の取り組みやオンラインとオフラインの融合(OMO)などが求められています。

このような状況の中で、小売業界が注目する仕組みの一つが「リテールメディア」です。

リテールメディアは、小売業者が保有する会員ベースを活かし、消費者の購買データや行動データを広告配信に活用するビジネスモデルを指します。

店内やフロアでの行動データ、ECサイトやアプリからの情報など、多様な顧客データを統合することで、ユーザーに最適な広告を提供し、顧客の購買体験を向上させることが可能です。小売業者は新たな広告収益を得るだけでなく、高度な顧客データを活用したデータ駆動型の経営を実現できるようになります。

リテールメディアにおいては、デジタルサイネージが重要な役割を果たします。

三菱食品の子会社であるリテイルメディア株式会社は、店頭サイネージプラットフォームを提供し、店内外でのデジタル媒体を活用した広告配信や売場連動、効果測定までを提供しています。

unerryは、データ統合や連携メディアの獲得、小売業者やメーカー向けの分析や広告戦略の計画と実施、各業界での具体的な活用事例の提案など、多岐にわたる役割を担うとしています。

PR・マーケティングは戦略によって最適なメディアを選ぶことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「広報手帳」では、各メディアの特徴や、その活用法について詳しく解説しています。

また、大規模なマーケティングに取り組むには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Beacon Bank GPS unerry スマートフォン データ データプラットフォーム ビーコン ビッグデータ プラットフォーム リテールメディア リテールメディアネットワーク リテールメディアプラットフォーム 三菱食品 人流 位置情報 分析 小売 屋内 屋外 店舗 株式会社 行動 計測 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェアラブル心電計を活用したヘルスケアサービスを展開する「ココロミル」に「メディネット」が出資
2023年9月4日、株式会社メディネットは、株式会社ココロミルに出資を行うことを決定したことを発表しました。 ココロミルは、高精度なウェアラブル心電計を活用し、不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、…
産業用ドローンの製造・販売やドローンソリューションを手掛ける「イームズロボティクス」が2億円調達
2022年12月16日、イームズロボティクス株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イームズロボティクスは、国産ドローンの開発・製造・販売や、ドローンを活用したソリューション…
医師の実名制相談サービス「AntaaQA」運営の「アンター」が2.3億円調達
2020年5月11日、アンター株式会社は、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 医師の実名制相談サービス「AntaaQA」や、医療者のためのスライド共有「Antaa Sli…
業界特化型AIワークフローBPaaS「Omni Workspace」を手がける「BLUEISH」が3億円調達
2024年9月4日、株式会社BLUEISHは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 BLUEISHは、業界特化型AIワークフローBPaaS「Omni Workspace」を開発・提供し…
「digglue」がマテリアルリサイクルを加速させる新サービス「MateRe:」をリリース
2022年6月30日、株式会社digglueは、新サービス「MateRe:(マテリ)」のベータ版をリリースしたことを発表しました。 「MateRe:」は、マテリアルリサイクルを加速させるサービスです。…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集