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組織幹細胞の制御による皮膚・毛髪の難病の治療薬を開発する「イーダーム」が5,000万円調達

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2023年8月14日、株式会社イーダームは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

イーダームは、東京大学医科学研究所老化再生生物学分野の西村栄美教授の組織幹細胞技術をもとに、脱毛症など皮膚・毛髪疾患に関わるアンメットメディカルニーズにエビデンスもって応える治療薬を開発することを目的に設立されたスタートアップです。

組織幹細胞のプールとその品質を維持する物質の探索により、幹細胞による健全な再生と疾患改善を同時に実現する新しい治療薬や医薬部外品の開発を行っています。

脱毛症の治療において有望な化合物を見出しており、今後医薬品申請の非臨床試験やCMC開発ステップに移行し、製品開発を加速させていきます。

今回の資金は、チームアップと製品開発の加速に充当します。


脱毛症とは、体毛が抜け落ちる疾患のことです。頭髪が抜け落ちる脱毛症は男性に多く見られる一般的な疾患であり、日本人男性の50歳代以降では約40%のひとに確認できるとされています。

脱毛症には、男性ホルモンが作用する男性型脱毛症(AGA)や、毛母細胞が障害されることで発症する円形脱毛症、生まれつき全身の体毛が少ない先天性脱毛症などさまざまな疾患があります。

体毛の多い・少ないは生命に直結する分野ではないことから専門にしている医師が少なく、また研究も他の疾患と比べると遅れているというのが現状です。

しかし、脱毛症はQOLに大きくかかわる疾患であるため、さまざまな治療法や治療に寄与する製品(育毛剤など)が開発・提供されています。

一方、AGAなどは投薬治療により抜け毛の減少・薄毛の改善などを図ることができますが、いまだ根治のための治療法がみつかっていない疾患でもあります。

したがって、再生医療など革新的な治療法の実現が待たれています。

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