「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」2次公募

subsidy

2023年8月1日、環境省は、2023年度「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」の2次公募について発表しました。

「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業:Support for High-efficiency Installations for Facilities with Targets)は、工場・事業場での脱炭素化のロールモデルとなる取り組みを創出し、その知見を広く公表して横展開を図り、日本の2030年度温室効果ガス削減目標の達成や2050年カーボンニュートラルの実現に貢献することを目的として、意欲的なエネルギー起源CO2削減目標を盛り込んだ脱炭素化促進計画を策定する事業(計画策定支援事業)、脱炭素化促進計画に基づき高効率機器導入・電化・燃料転換・運用改善を実施してCO₂排出量を削減し、排出量の算定と排出枠の償却を行う事業(設備更新補助事業)に対して補助金を交付する事業です。

事業内容

「①CO2削減計画策定支援(補助率:3/4、補助上限:100万円)」
中小企業等による工場・事業場でのCO2削減目標・計画の策定を支援
※CO2排出量をクラウド上でリアルタイムで見える化し運用改善を行うDX型計画は、補助上限200万円

「②省CO2型設備更新支援」
A.標準事業工場・事業場単位で15%以上又は主要なシステム単位で30%以上削減するCO2削減計画に基づく設備更新を補助(補助率:1/3、補助上限:1億円)
B.大規模電化・燃料転換事業主要なシステム単位で(1)(2)(3)の全てを満たすCO2削減計画に基づく設備更新を補助(補助率:1/3、補助上限:5億円)
 (1)電化・燃料転換
 (2)CO2排出量を4,000t-CO2/年以上削減
 (3)CO2排出量を30%以上削減
C.中小企業事業中小企業等によるCO2削減計画に基づく設備更新に対し、以下の(1)(2)のうちいずれか低い額を補助(補助上限:0.5億円)
 (1)年間CO2削減量×法定耐用年数×7,700円/t-CO2(円)
 (2)補助対象経費の1/2(円)

「③企業間連携先進モデル支援(補助率:1/3、1/2、補助上限5億円)」
Scope3削減目標を有する企業が主導し、複数サプライヤーの工場・事業場を対象とした計画策定・設備更新・実績評価を2カ年以内で行う取組を支援(金融機関も参画の場合は重点支援)

「④補助事業の運営支援(委託)」
CO2排出量の管理・取引システムの提供、実施結果の取りまとめ等を行う。

公募期間

2023年8月1日(火)~2023年11月2日(木)


産業革命以後、私たちは膨大な量の化石燃料を消費し経済活動を成長させてきました。

しかし今、化石燃料に依存した構造は限界を迎えつつあります。

化石燃料の利用には二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を伴います。この温室効果ガスは世界的な気候変動の原因であるといわれており、気候変動による、干ばつ、洪水、生物種の喪失、食料不足、土地を求める紛争の増加といった影響が深刻化している現在、気候変動を止めるための取り組みが求められています。

脱炭素化は気候変動の原因となっている二酸化炭素を中心とした温室効果ガスの排出を削減するという取り組みです。

「工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業(SHIFT事業)」は、省CO2型の設備へと更新する取り組みを支援するものです。設備更新を考えている企業や、脱炭素化に取り組む企業は、ぜひ活用を検討しましょう。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

また、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ SHIFT事業 Support for High-efficiency Installations for Facilities with Targets 事業場 助成金 工場 工場・事業場における先導的な脱炭素化取組推進事業 脱炭素化 補助金
詳細はこちら

2023年度(令和4年度補正予算・令和5年度)事業の二次公募について

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「持続的生産強化対策事業のうち持続可能性配慮型畜産推進」
農林水産省は、令和6年度「持続的生産強化対策事業のうち持続可能性配慮型畜産推進」に係る公募について発表しました。 公募対象内容 1 アニマルウェルフェア配慮型飼養管理推進 アニマルウェルフェア(AW)…
「JFS 規格取得モデル実証事業者」補助金
一般財団法人食品安全マネジメント協会(JFSM)は、「JFS 規格取得モデル実証事業者」の募集について発表しました。 日本発の食品安全マネジメントシステム認証・JFS規格の認証、または適合証明の取得を…
【農林水産省】令和7年度「スマート農業技術活用促進総合対策のうち農林水産業におけるロボット技術安全性確保策検討」公募
2025年1月27日、農林水産省は、令和7年度「スマート農業技術活用促進総合対策のうち農林水産業におけるロボット技術安全性確保策検討」の公募について発表しました。 ロボット技術により自動走行する農業機…
【東京都】「Old meets New 日本文化を活用した観光振興事業助成金」第2回募集
2023年8月7日、東京都は、「Old meets New 日本文化を活用した観光振興事業助成金」の第2回募集について発表しました。 新たな観光コンテンツの開発や発信に対する取り組みに助成金を交付しま…
【農林水産省】令和6年度「麦・大豆利用拡大事業(令和6年度第1次補正予算)」
2024年12月18日、農林水産省は、令和6年度「麦・大豆利用拡大事業(令和6年度第1次補正予算)」の公募について発表しました。 麦(小麦、大麦、はだか麦)・大豆の利用拡大に向け、産地と実需のマッチン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集