創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年6月13日アスタチン(At-211)を用いた標的α線核医学治療を開発する「アルファフュージョン」が資金調達

2023年6月12日、アルファフュージョン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、東芝エネルギーシステムズ株式会社です。
アルファフュージョンは、大阪大学と、科学技術振興機構(JST)産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(OPERA QiSS)の成果にもとづき、アスタチン(At-211)を用いた標的α線核医学治療の社会実装を目指して事業を展開しています。
標的α線核医学治療(Targeted Alpha Therapy:TAT)分野において、国内の大手加速器メーカーや大阪大学などアカデミアと連携して、アスタチン創薬応用の可能性を具体化し、世界水準で革新的ながん治療プラットフォームの構築を目指しています。
原子力関連技術や重粒子線がん治療といった分野に強みを持つ東芝エネルギーシステムズとの連携により、さらに事業を推進していきます。
アスタチンは、元素番号85の元素であり、半減期が短く強い放射能を持つという特徴があります。実験している最中に崩壊していき他の元素に変化するため、その化学的特性や物理的性質はわかっていない部分も多くあります。
同位体であるアスタチン211は細胞殺傷性の高エネルギーのα線を放出することがわかっており、がん治療での用途が期待されています。
この新たながん治療を標的α線核医学治療(Targeted Alpha Therapy:TAT)といいます。
核医学治療はβ線を利用することが一般的です。α線はβ線と比較し、エネルギーが高く、飛翔距離も短いことから、がんに対して高い殺傷能力を持ちながらも、正常な細胞への影響が小さいという特徴があります。α線を用いることで、より効果が高く、さらに患者への影響が少ない核医学治療を実現できます。
アルファフュージョンは、この標的α線核医学治療の社会実装を目指して研究開発を推進しています。
事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | At-211 Targeted Alpha Therapy TAT アスタチン アスタチン創薬 アスタチン医薬品 アルファフュージョン がん治療 創薬 大阪大学 株式会社 標的α線核医学治療 標的アルファ線核医学治療 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年2月8日、カラクリ株式会社は、総額約18億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 カラクリは、AIチャットボット「KARAKURI chatbot」や、チャットボットの内容を…
2022年11月30日、株式会社Yuimediは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Yuimediは、医療業界向けのノーコードのデータクレンジングソフトウェア「Yuicl…
2023年5月18日、bravesoft株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 bravesoftは、イベントプラットフォーム「eventos(イベントス)」や、リアルタイム…
2020年5月29日、Nature Architects株式会社は、総額3億2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メタマテリアルを活用し、従来のものづくりとは根本的に異なる製品設計を…
2021年6月2日、ゴーフード株式会社は、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 低糖質・高タンパク質の冷凍弁当のデリバリーサービス「GOFOOD(ゴーフード)」を運営しています。…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…