注目のスタートアップ

LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione」を提供する「ファミワン」が資金調達

company

2022年6月1日、株式会社ファミワンは、資金調達を実施したことを発表しました。

ファミワンは、LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」を提供しています。

不妊症看護認定看護師・臨床心理士・胚培養士・カウンセラーなどの専門家がチームとなり、妊活初期、病院選び、治療のステップアップ、治療中の相談、治療の終了などあらゆる過程をアドバイス・サポートを行うサービスです。

2018年9月から福利厚生としての提供を開始しており、様々な企業への導入が進んでいます。

また、2020年5月からは自治体への提供も開始し、自治体の妊活・不妊治療を支援しています。

今回の資金は、人材採用の本格化に充当します。

国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(2015年)には、「不妊についての心配と治療経験」という章があり、調査の結果とデータが掲載されています。

この調査によると、不妊を心配したことがある(または現在心配している)夫婦の割合は35.0%で、子どものいない夫婦では55.2%となっています。また、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は全体で18.2%で、子どものいない夫婦では28.2%となっています。

以上のデータから不妊に悩む人が相当数存在していることがわかります。日本では少子化が課題となっているため、子どもが欲しいのに授かることができないという不妊に関する支援体制の充実も必要であると考えられます。

一方で日本では子どもは天からの授かりものであり、作ろうと思って作ったりするのではなく自然に任せるという考え方が強く、適切な妊活や不妊治療に望めない夫婦が数多く存在しているといわれています。

そのため両親や周囲などに相談することもはばかられ、妊活・不妊治療に特化した相談サービスなどのニーズがあるのです。

また、妊活・不妊治療は医療の一種であるため、最新の研究成果を踏まえ、エビデンスにもとづいて取り組んでいくことが重要です。

こういった観点からも専門家によるアドバイス・サポートは重要であり、今後妊活・不妊治療が社会課題として認知されるにつれ、さらに市場を拡大していくと考えられます。

株式会社ファミワンのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ファミワン 代表取締役 石川勇介氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

この妊活・不妊治療という大きな社会課題解決に向けて、より一層のスピードで取り組んでいくための資金になります。

事業提携、営業、マーケティングなどの投下し、認知度拡大を狙います。

そして、なによりもその実現に向けてチームを強化していくために人材に投下します。

・今後の展望を教えてください。

福利厚生の導入企業や提供している自治体の数を増やし、妊活の支援があたりまえの世の中にします。

サービスも、妊活だけでなく性教育、月経、妊娠出産育児、更年期など今の妊活支援で実現できている「悩む前からの支援」を広げていきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

この大きな社会課題に取り組むには、1名でも多くの仲間が必要です。

もちろん、今すぐにという方もいれば、タイミングとみてという方もいますが、どんな形であれ、関わりたいと思ってくれる気持ちがとても励みになります。是非引き続きよろしくお願いします。

医療や農業など、様々な社会課題が喫緊の問題として迫ってきていますが、AIなどの最新技術の進展や、スマートフォンの普及により、アイデア次第で社会課題を解決できる状況となっています。「冊子版創業手帳」では、社会課題をビジネスで解決することを目指す起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考や手法を知ることは、新たなビジネスの創造に役立つでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ famione LINE コンシェルジュ サービス ファミワン 不妊 不妊治療 医療 妊娠 妊活 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

法人向けファイナンスアプリ「BlueBank」を提供する「Scheeme」が3億円調達
2023年7月5日、Scheeme株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Scheemeは、法人向けファイナンスアプリ「BlueBank(ブルーバンク)」を提供しています。 …
「スタディメーター」が高校生と企業をつなぐ共創型オンラインプロジェクト「ジブン高校未来部」をリリース
2021年11月22日、スタディメーター株式会社は、新サービス「ジブン高校未来部」を2021年11月22日にリリースしたことを発表しました。 「ジブン高校未来部」は、協賛企業(応援パートナー)が取り組…
「Miteki」が「BEENOS Entertainment」と連携しECに特化したオンラインサロン構築サービスをリリース
2021年12月20日、株式会社Mitekiは、BEENOS株式会社の連結子会社BEENOS Entertainment株式会社が提供する「Groobee(グルービー)」と連携し、ECに特化したオンラ…
AI議事録サービスを提供する「Notta」が9.9億円調達
2025年5月29日、Notta株式会社は、総額9億9000万円の資金調達を発表しました。 Nottaは、AI議事録サービス「Notta」を提供しています。 言語に応じたAI音声認識エンジンを用い、ス…
融資・債権回収業務の基盤サービスを提供する「クレジットエンジン・グループ」が11.7億円調達
2024年1月17日、クレジットエンジン・グループ株式会社は、総額11億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレジットエンジン・グループは、オンライン融資システム「CE Loan」…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集