注目のスタートアップ

iPS細胞由来の細胞移植による角膜内皮再生医療の事業化を目指す「セルージョン」が28.3億円調達

company

2023年6月7日、株式会社セルージョンは、総額28億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

セルージョンは、iPS細胞から角膜内皮代替細胞を効率的に作り出す独自技術をもとに、水疱性角膜症に対する治療用再生医療等製品(CLS001)の開発を行っています。

2022年9月にはFosun Pharma子会社Celregen社と中華圏におけるライセンス契約を締結し海外展開を進めています。

また、2023年3月には、共同研究先の榛村重人教授(藤田医科大学教授、慶應義塾大学特任教授)がCLS001を患者に初めて移植したこと(First In Human、FIH試験)を発表しています。

FIH試験は、動物試験で安全性・有効性が確認された後、ヒトに初めて投与する段階の臨床研究や第I相臨床試験のことです。

今回の資金は、研究開発などの組織体制のさらなる強化、CLS001の企業治験開始に向けた準備、グローバルでの治験準備、後続パイプラインの研究開発に充当します。


水疱性角膜症とは、角膜が水分を排出できなくなり、むくんで混濁してしまう病気です。

角膜内の水分量を調節している細胞である角膜内皮細胞の機能不全によって起こり、その機能不全の原因としては、加齢による減少、コンタクトレンズの長期装着、外傷、白内障手術などの内眼手術の合併症があります。

症状としては視力の低下、角膜上皮の剥離による激しい目の痛みなどを引き起こします。

角膜内皮細胞は眼内では再生されないため、根本的な治療法としては角膜移植手術しかありません。

国内では年間約3,000件の角膜移植が行われていますが、ドナー不足や時間経過による角膜内皮細胞の減少などの課題を抱えています。

セルージョンは、iPS細胞から角膜内皮細胞と同等の機能を持つ角膜内皮代替細胞をつくり、その細胞を眼内に注射器で注射するという再生医療の実現により、水疱性角膜症の課題解決を目指しています。

研究開発には豊富な資金を集めるための戦略的な資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ iPS細胞 再生医療 医療 株式会社 治療 研究開発 細胞 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ファン・コミュニティ・アプリ「fanicon」など運営の「THECOO」が3.8億円調達
2020年6月2日、THECOO株式会社は、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ファン・コミュニティ・アプリ「fanicon」や、チケット制ライブ配信サービス「fanist…
マンガに特化したAI翻訳技術を開発・提供する「Mantra」が1.5億円調達
2022年7月28日、Mantra株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Mantraは、マンガに特化したAI翻訳技術や、マンガを教材として活用した英文多読サービ…