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次世代リチウムイオン電池を開発する「TeraWatt Technology」が資金調達

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2023年6月5日、TeraWatt Technology株式会社は、TeraWatt Technology Inc.が資金調達を実施したことを発表しました。

TeraWatt Technology株式会社は、TeraWatt Technology Inc.(本社:米国カリフォルニア州)の日本法人であり、中小企業基盤整備機構から支援を受けて事業を展開しています。

今回のPre-Cラウンドには、日本政策投資銀行、株式会社INPEX、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、楽天キャピタル、森トラスト株式会社など、日本の投資家が参加しています。

TeraWatt Technologyは、次世代リチウムイオン電池の開発を行い、その商用化を目指しています。

開発するリチウムイオン電池は、既存のリチウムイオン電池よりも、大幅に軽く、小さく、パワーがあり、安全に駆動することが可能です。

これまで、約5Ah~8Ahの小型アプリケーション向け電池の開発とパイロット製造を行い、その過程で国連輸送規格(UN38.3)やポータブル機器用二次電池の安全性規格(IEC62133-2)で定められた安全性試験項目を通過しています。

今回の資金調達により、より大容量のパイロット製品のラインナップ強化と、量産化に向けた大型施設における大規模パイロット製造実証、顧客とのサンプルワークを通じた協業を加速する予定です。


リチウムイオン電池は、電子機器や電気自動車(EV)など、さまざまな機械・分野で利用されている充電式電池です。

他の一般的な充電式電池と比べた際のメリットは、高いエネルギー密度を持っており、電池の小型化が可能であること、寿命が長いこと、廃棄の際の環境負荷が低いことなどが挙げられます。

また、今後さらなる普及が見込まれている再生可能エネルギーについては、その需要と供給のバランスを保つため、蓄電池に発電した電気を貯めておき、必要な時に必要な量利用できるようにすることが重要となります。そのため、蓄電池として利用されるリチウムイオン電池の重要性もさらに高まっています。

一方、既存のリチウムイオン電池には、過充電・過放電・高温環境などの条件下で発火や爆発のリスクがあること、リチウムといった希少な資源を利用していること、充電に時間がかかることといった課題があります。

そのため既存のリチウムイオン電池の課題を解決した次世代のリチウムイオン電池や、まったく新しい方式の充電池の開発が世界各国で進められています。

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