注目のスタートアップ

メタバースプラットフォーム「cluster」を運営する「クラスター」が52億円調達

company

2023年5月17日、クラスター株式会社は、合計52億円の資金調達を実施したことを発表しました。

クラスターは、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しています。

誰もがバーチャル上で音楽ライブやカンファレンスなどのイベントを開催し、参加できるプラットフォームです。

スマートフォン・PC・VRデバイスなど多様なデバイスからアクセスできること、数万人の同時接続が可能なシステムにより、大規模イベントや人気IPコンテンツの常設化を可能にしていることなどを特徴としています。

今回の資金は、法人顧客・クリエイターが「cluster」を活用できるようなサービスを展開する子会社の設立や、海外展開、教育分野への進出などを目的としたプロダクト開発、マーケティングの強化に充当します。


メタバースとはインターネット上に構築された仮想空間であり、従来の仮想空間と比べ、大規模かつ自由度が高いことを特徴としています。

メタバースは現実世界よりも自由な空間・体験をつくることができ、さらにインターネットに接続できる環境があれば世界中のどこからでも同じ空間にアクセスできることから、音楽ライブなどのエンターテインメントや、ビジネスにおける展示会・商談会などのイベントにおいて活用が進んでいます。

また、メタバースは特定の遊び・行動を強要するようなものではなく、現実世界と同じように、モノを買ったり、モノをつくったり、他人とコミュニケーションをとったり、好きな場所に行ったりといった、ユーザーに高い自由を提供する空間として提供されているサービスもあり、こうしたメタバースでは、アバター(3Dモデルで表現される自分自身の表象)の売買やカスタマイズ、複数人でのコンテンツ制作など、メタバース特有の文化・経済圏も形成されており、今後のさらなる成長が期待されています。

一方、メタバースをビジネスで活用したい場合、一から仮想空間を構築したり仮想空間でユーザーが動くための仕組みを実装するというのはとてもコストのかかることであり、非効率的です。

そのため、フレームワークやテンプレートを利用してメタバースを構築するサービスや、大規模なメタバースを構築し、そのメタバースの中で企業からの依頼を受けて音楽ライブなどのイベントを開催するといったプラットフォームが登場しています。

「cluster」は、誰もが参加し、自身のワールドをつくることができるメタバースプラットフォームです。いわゆるソーシャルVRやVR SNSと呼ばれるサービスであり、アバターを介して他ユーザーとコミュニケーションができるソーシャルな仮想空間です。

「cluster」は、国産のソーシャルVRであり、他のソーシャルVRと異なり、スマートフォンから利用できることを大きな特徴としています。

現在、HMD(VRゴーグル)はまだ高価であり、スペックについても難点があることから、爆発的な普及には至っていません。そのため普及率の高いスマートフォンからアクセスできる「cluster」は、こうしたHMDを持っていないユーザーにも訴求することができます。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ cluster PC VR VRデバイス イベント カンファレンス クラスター スマートフォン デバイス バーチャル プラットフォーム メタバース 仮想現実 仮想空間 株式会社 資金調達 音楽ライブ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「第7回 N E W CONFERENCE」女性経営者等活躍に向けた会議(11/25開催)
東京都は、「第7回 N E W CONFERENCE」の開催について発表しました。 ビジネス分野における女性活躍の機運を一層盛り上げるため、女性経営者等が一堂に会する「第7回 N E W(Networ…
【6/17開催】X-HUB TOKYO キックオフイベント
2025年6月17日(火)、東京都主催の、X-HUB TOKYO キックオフイベントが開催されます。 東京都は、都内スタートアップのグローバル展開を支援するための「X-HUB TOKYO」プログラムを…
ディープ・ラーニングによる映像生成技術を開発する「EmbodyMe」が2.3億円調達
2019年9月12日、株式会社EmbodyMeは、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ディープ・ラーニングを用いた映像生成技術の開発と、それを活用したスマホアプリ「Xpr…
分析テンプレートを選ぶだけで高度なAI分析ができるSaaS提供の「datagusto」が8,500万円調達
2021年5月24日、株式会社datagustoは、総額8,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIによる高度な分析を、分析テンプレート(レシピ)を選ぶだけで簡単に行えるSaaS「da…
パーソナライズ予防ケアサービス「Wellness Membership」などを展開する「ウェルネス」が2.8億円調達
2024年4月12日、株式会社ウェルネスは、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウェルネスは、パーソナライズ予防ケアサービス「Wellness Membership」や、パ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集