インボイス制度 適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安について

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国税庁は「適格請求書発行事業者の登録件数及び登録通知時期の目安」について発表しました。

2023年4月末時点で、インボイス制度による適格請求書発行事業者として登録されている件数は、約296万件となっています。

また、これまでの登録通知が届くまでの期間の目安も公表されています。

これによると、e-TAX提出した場合は約1か月半書類提出の場合は約3か月、登録通知が届くまで時間がかかるもようです。

また、申請件数も右肩上がりになってきているため、今後さらに登録までに時間がかかる可能性もあります。


インボイス制度(適格請求書)とは、売り手が買い手に対し、正確な適用税率や消費税額等を伝えるためのものです。

国は2023年10月からインボイス制度の運用を開始することを発表しており、企業ではインボイス制度に対応するための体制を構築することが求められています。

インボイス制度が開始されると、現行の「区分記載請求書」に、登録番号、適用税率、消費税額等の記載が追加されます。

従来は記載事項がすべて記載されていればすべて仕入税額控除が可能でしたが、インボイス制度開始後は、認定された事業者のみが発行できる「適格請求書」のみが仕入税額控除を受けられる対象となります。

そのため仕入税額控除を受けたい場合は、適格請求書発行事業者として登録する必要があるほか、これまでよりも複雑で正確な請求書を発行し、さらにそれを一定期間保管する必要があります。

今回国税庁が発表した資料によると、適格請求書発行事業者として登録されるにはe-TAXで1か月半、書類提出で3か月ほどかかります。また、10月に向けて申請する事業者が増えることも想定され、登録手続きも長くなる可能性があります。そのため申請は早いうちにすませることが肝心です。

インボイス制度では会計処理が複雑になることが想定されます。そのためインボイス制度に対応した会計ソフトを導入し、効率化を図ることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、おすすめの会計ソフトや、導入方法について詳しく解説しています。

また、税理士監修の『インボイス登録ガイド』もリリースしました。インボイス制度の基本的な部分から、登録すべきか分かるフローチャートなど、充実のコンテンツです。無料でのご提供になりますので、こちらも参考にしてみてください。


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