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高齢者の転倒による骨折を減らす転んだ際に柔らかくなるマット「ころやわ」を展開する「Magic Shields」が2.3億円調達

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2023年5月10日、株式会社Magic Shieldsは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Magic Shieldsは、転んだ時に柔らかくなる床材「ころやわ」を提供しています。

可変剛性構造体を利用しており、通常の歩行時や車いす使用時などには凹まない剛性があり床として安定していながら、利用者が転んだ時(衝撃を受けた時)には柔らかくなり、転倒者の骨折などの怪我を防ぎます。

2023年3月時点で、「ころやわ」の導入先は560施設を超えています。

今回の資金は、建材としても扱いやすい新製品の開発を目的とした可変剛性構造体の薄型化・軽量化、センサーサービスの開発・実証実験に充当します。

センサーサービスにより医療機関・福祉施設で発生する転倒骨折のデータを収集し、転倒しやすい場所の可視化・環境改善を行い、国内外の医療機関・福祉施設における転倒骨折減少に向けた取り組みを行います。


介護施設で起こる事故のうち、約6割が転倒を占めています。

転倒・転落は加齢によって骨が脆くなっている高齢者にとって骨折などの重大な怪我につながる可能性があります。

たとえば、「令和元年国民生活基礎調査(厚生労働省)」によると、高齢者の介護が必要となった主原因として、骨折・転倒は12.5%を占めており、これは認知症、脳卒中、高齢による衰弱に続く4番目の多さとなっています。

そのため介護施設においては、高齢者の転倒事故を防ぐ体制を構築することが重要なのですが、人手不足にある介護業界は、職員によって常に見守るということが難しい状況にあります。

また、職員が常に見守るということは高齢者の行動を制限したり、精神に負担をかけてしまうという課題も指摘されています。

Magic Shieldsは、こうした屋内における高齢者の転倒骨折の課題を解決するため、転倒時にだけ柔らかくなる床材「ころやわ」を医療・福祉施設や一般家庭向けに提供しています。

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カテゴリ 有望企業
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