注目のスタートアップ

クラウド型AI乗合配車システム「Noruuu」を提供する「REA」と「JRA西日本グループ」が資本業務提携

company

2023年4月14日、株式会社JR西日本イノベーションズは、株式会社REAに出資を行い、同時に西日本旅客鉄道株式会社がREAと業務提携契約を締結したことを発表しました。

REAは、クラウド型AI乗合配車システム「Noruuu」の開発・提供、MaaSアプリ開発、交通事業者向け業務改善コンサルティング事業を手がけています。

JR西日本は、移動生活をサポートするMaaSアプリ「WESTER」を提供しています。

JR西日本とは、2022年3月に山口エリアにおいてデマンド交通の実証実験を行っています。また、2022年9月から12月に城崎温泉・湯村温泉エリアにおいて、交通事業者が運行するオンデマンド周遊バスの一般ユーザー向けサービスを実施しました。

今回の提携により、「Noruuu」と「WESTER」を活用し、「WESTER」をフロントエンドとしたデマンド交通システムを実現し、自治体や交通事業者への提供に取り組んでいきます。


MaaS(Mobility as a Service)とは、バス、電車、タクシー、シェアサイクルなどあらゆる交通機関・交通手段を、ITの力によってシームレスにつなげ、効率的に使えるようにするシステムのことです。

たとえば、MaaS先進国であるフィンランドのMaaSアプリ「Whim」では、電車・バス・タクシー・シェアサイクル・レンタカーなど、さまざまな移動手段の予約・決済を一括で行うことができます。

こうしたMaaSでは、目的地までの移動手段・料金が複数提示され、利用者は自身に合った経路を選べるため、移動手段の選択・計画について労力を使わずにすみます。そのため利用者のさらなる周遊などが期待できるほか、これまで利用される割合が低かった移動手段の利用も促進されます。

さらにMaaSは公共交通機関やシェアリングエコノミーの利用促進に役立つため、全体的な温室効果ガス削減にもつながると考えられています。

国内においては、地方における高齢者などの移動難民の課題解決にも役立つと考えられています。すでに一部地域ではデマンド交通などのサービスが展開されています。

デマンド交通とは、利用者のニーズに応じて柔軟に運行する交通システムのことです。運行・維持にあたって必要な財政負担を軽減できることから、少子高齢化が進む地域における移動手段として注目されています。

MaaSやスマートシティ構想など、社会課題を解決する取り組みでは、多くの事業者・自治体の連携が必要となる場合があります。そのため多くの企業・起業家と出会うことも重要です。「冊子版創業手帳」では、提携・連携できる企業を探すためのネットワークづくりのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI MaaS クラウド システム 交通 最適化 株式会社 移動 資本業務提携 配車
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

DXに関するあらゆるサービスをサブスクによって包括的に提供する「INDUSTRIAL-X」が2.5億円調達
2022年3月30日、株式会社INDUSTRIAL-Xは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 INDUSTRIAL-Xは、DX推進のためのコンサルティングサービス「Reso…
コミュニケーションAIロボット「newme」を開発する「avatarin」が37億円調達
2024年7月18日、avatarin株式会社は、総額37億円の資金調達を実施したことを発表しました。 avatarinは、コミュニケーションAIロボット「newme(ニューミー)」やアバター技術に関…
「キッチハイク」による地域社会と子育て家族をつなぐワーケーションプログラム「保育園留学」が北海道厚沢別町でスタート
2021年11月29日、株式会社キッチハイクは、「保育園留学」の連携自治体・保育園の募集を開始したことを発表しました。 「保育園留学」は、地域社会と子育て家族をつなぐワーケーションプログラムです。 子…
ふるさと納税の返礼品においてNFTを活用するなどNFTによる地方創生を推進する「あるやうむ」と「KDDI」が資本業務提携
2023年2月16日、株式会社あるやうむは、KDDI株式会社と業務提携したことを発表しました。 また、KDDIは今回の提携に伴い、地方創生を推進する地元企業やベンチャー企業への出資を目的とした「KDD…
アルゴリズムソリューション開発などを通じ量子計算技術の社会実装を目指す「Quanmatic」が5.3億円調達
2024年9月30日、株式会社Quanmaticは、総額5億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Quanmaticは、ビジネスの数理最適化を実現するアルゴリズムソリューションの提供や…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集