「BPLab」が「JEMS」と業務提携 トレーサビリティシステム「Circular Navi」を繊維製品向けに提供開始

tips

2022年8月25日、株式会社BPLabは、株式会社JEMSと、業務提携契約を締結したことを発表しました。

また、2022年9月1日から、「Circular Navi」を繊維製品向けに提供開始することも併せて発表しました。

「Circular Navi」は、ブロックチェーンを活用した繊維製品向けトレーサビリティシステムです。

循環経済(サーキュラーエコノミー)におけるさまざまな情報を可視化することで製品の価値を証明するシステムです。

オンライン上で製品情報に関わる情報開示や、企業間のコミュニケーションを可能にします。

BPLabは他に、繊維製品の回収・循環プラットフォーム「BIOLOGIC LOOP」を運営しています。

JEMSは、産業廃棄物処理業者や排出企業向けの業務管理システムを提供しています。

「Circular Navi」は、廃棄物回収から再資源化までの静脈側と、再生素材を活用した製品製造から販売までの動脈側をつなぐものとしてJEMSが開発したシステムです。

サーキュラーエコノミーとは、これまでの経済活動のなかで廃棄されていた製品・原材料・産業廃棄物などを資源として捉え、リサイクル・リデュース・リユースなどにより再び活用し、資源を循環させていくという新たな経済活動の考え方です。

SDGsの推進以前から国内では各種リサイクル法が制定されており、資源・廃棄物の再資源化・再利用に取り組んでいました。

一方で、資源の循環に重要な役割を担っているリサイクル産業は労働生産性に大きな課題を抱えています。

そのためさまざまな効率化によって生産性を向上させ、コストを削減することが重要となっています。

また、繊維産業は環境負荷の高い産業として有名です。

繊維産業は、衣服の素材となる繊維の生産から衣服の製造・販売までを行っていますが、その生産過程・消費・廃棄でさまざまな環境汚染を引き起こしています。

ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの化学繊維はプラスチックからつくられているため、廃棄の際には焼却する必要があります。

リサイクルをするにしても、衣服は着色されていることが多いため、資源に戻したときに品質が低下してしまうという課題を抱えています。

また、化学的に分解し、原料にまで戻すケミカルリサイクルを実施したくても、同一素材の衣服を集めて処理する必要があるため、分別・選別の効率的な仕組みが必要となります。

繊維産業ではこのようにサーキュラーエコノミーの実現にいくつもの課題があるのですが、実現の第一歩のためには、繊維製品の情報をサプライチェーン全体にわたって管理するシステムが必要となります。これをトレーサビリティシステムといいます。

業務効率化はすべての領域において重要です。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ BPLab Circular Navi JEMS アパレル サーキュラーエコノミー プラットフォーム ブロックチェーン 可視化 循環 循環経済 株式会社 業務提携 産業廃棄物 繊維 証明
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

海事産業のDXを目指す「Marindows」が6億円調達
2022年8月26日、Marindows株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Marindowsは、海洋統合デジタルプラットフォーム「Marindows」の構築を目指していま…
医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供する「Medii」が資金調達
2024年3月14日、株式会社Mediiは、資金調達を実施したことを発表しました。 Mediiは、医師専用オンライン専門医相談サービス「E-コンサル」を提供しています。 主治医が抱える難渋症例を信頼で…
高齢者施設見守りSaaSを提供する「エコナビスタ」が通貨処理機の「グローリー」と資本業務提携
2022年8月2日、エコナビスタ株式会社は、グローリー株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エコナビスタは、センサーを活用したSaaS型高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ…
「リアルワールドゲームス」と「ケイスリー」が業務提携
平成30年8月1日、リアルワールドゲームス株式会社は、ケイスリー株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 リアルワールドゲームスは、スマートフォン向けに位置情報ゲームエンジンプラットフォ…
インパクト投資を通じて新興国の雇用創出・事業機会創出を推進する「ファルス」が資金調達
2021年9月2日、ファルス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 インパクト投資を通じて新興国の雇用創出・事業機会創出を推進しています。 具体的には、提携・投資先金融機関が保有するビッグ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集