「DXセレクション2023」選定された20社が発表

tips

2023年3月16日、経済産業省は「DXセレクション2023」を公表しました。

経済産業省は、昨年度から中堅・中小企業等のDX(デジタルトランスフォーメーション)のモデルケースとなるような優良事例を「DXセレクション」として選定しています。

優良事例を選定・公表することで、地域内や業種内での横展開を図り、中堅・中小企業等におけるDXの推進・各地域での取り組みの活性化に貢献することを目的としています。

今回、「DXセレクション2023」として20社を選定し公表しました。

優良事例一覧

「グランプリ」
株式会社フジワラテクノアート

「準グランプリ」
株式会社⼟屋合成
グランド印刷株式会社

「審査員特別賞」
有限会社ゼムケンサービス

「優良事例選定」
池⽥⾷品株式会社
株式会社⽥代製作所
有限会社⼩⻄タイヤ
三井屋⼯業株式会社
有限会社⾈形マッシュルーム
スバル⼯業株式会社
テラノ精⼯株式会社
⽇本メッキ⼯業株式会社
ケーシーアイ・ワープニット株式会社
株式会社共進
宮川⼯業株式会社
株式会社ブリッジ・ソリューション
株式会社Mountain Gorilla
両備ホールディングス株式会社
株式会社ソロン
株式会社中野建設


経済産業省は、日本企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現できなければ、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘しています。

DXとは、デジタル化とデータ活用により、ビジネスモデルや企業そのものを変革させ、競争優位性を確立する取り組みです。

一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の「大手企業におけるDX推進」の実態調査(2021年10月11日発表)によると、大手企業の82.9%がDXに取り組んでいることがわかります。

一方で中小企業のDXへの取り組み具合については、中小機構の「中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する調査(2022年5月)」によると、DXに「既に取り組んでいる(7.9%)」「取り組みを検討している(16.9%)」中小企業は合わせて24.8%しかおらず、さらに「取り組む予定がない」中小企業が41.1%も存在しています。

中小企業がDXを推進できないのは、デジタル人材がいない・確保できないこと、中小企業にとってDXの効果が明確でないことなどの理由が挙げられます。

とはいえ、すでにDXによって業績をあげている中小企業も存在しているため、こうした先行事例から学び、自社にとって最適なDXの形を模索することが重要となっています。

「DXセレクション」では、中堅・中小企業DXの優良事例を選定・公表しています。どのような取り組みで成果をあげているのか確認できるため、今後の自社のDXの参考にできるでしょう。

昨年度の優良事例はHPに掲載されており、プレゼンの動画がYouTubeにアップロードされているほか、今年度のプレゼンのアップロードも予定されています。

また経済産業省のサイトから、選定された企業の取り組み概要とDXのポイント(苦労・工夫・具体的な変化)を読むことができるため、DXを進めたい中小企業、あるいはDX進めているものの壁にぶつかっている企業はこの資料が良い参考となるでしょう。

デジタル化は大企業が実施するものだと思っている中小企業は多いのですが、中小企業でも簡単に導入でき、さらに経営を改善してくれる中小企業向けのサービスも多数存在します。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ DX DXセレクション2023 デジタルトランスフォーメーション 中小企業 経済産業省
詳細はこちら

DXセレクション2023を公表しました!

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ドローンなどのロボティクス技術により社会インフラ領域のDXを支援する「センシンロボティクス」が22.5億円調達
2023年11月1日、株式会社センシンロボティクスは、総額約22億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 センシンロボティクスは、社会/産業インフラの設備点検、災害被害状況把握などの防…
債権管理・督促回収システム「Lectoプラットフォーム」を提供する「Lecto」が資金調達
2024年11月25日、Lecto株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約13億円超となりました。 Lectoは、債権管理・督促回収システム「Lecto…
【10/23-24開催】都内中小企業と大手企業研究開発部門等とのマッチングイベント「新技術創出交流会2024」
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「新技術創出交流会2024」を2024年10月23日・24日に開催することを発表しました。 「新技術創出交流会2024」は、優れた技術や製品を有する都内中小企業と…
オンライン型ファクタリングサービス「OLTAクラウドファクタリング」を提供する「OLTA」が25.3億円調達
2023年6月21日、OLTA株式会社は、総額約25億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 OLTAは、オンライン完結型のファクタリングサービス「OLTA(オルタ)」や、「OLTA」…
「先端設備等導入制度による支援」
中小企業庁は「先端設備等導入制度による支援」について発表しました。 中小企業の生産性の向上に向けた取り組みを促進するため、市区町村の先端設備等導入計画の認定を受けた中小企業の設備投資を支援します。 「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集