注目のスタートアップ

医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を提供する「フロンティア・フィールド」が「スズケン」と資本業務提携

company

2023年2月10日、株式会社フロンティア・フィールドは、株式会社スズケンと資本業務提携を締結したことを発表しました。

フロンティア・フィールドは、医療機関向けスマートフォンサービス「日病モバイル」を開発・提供しています。

「日病モバイル」は、専用回線を介した通信によりセキュリティを担保しつつ、職員間でのコミュニケーション、ナースコール・電子カルテとの連携、緊急通報などを実現するサービスです。

スズケンは、医薬品卸売業を中心に、グループ企業を通じ、介護、医療機器・材料製造、医薬品製造、医薬品物流など、医療・健康関連の事業を展開しています。

今回の資本業務提携により、事業・組織基盤の強化を図り、「日病モバイル」のさらなる普及拡大を目指します。

さらに、スズケングループが展開するアプリケーションなどと連携し価値を向上させます。


スマートフォンの普及に伴い、医療機関においても医療従事者間のコミュニケーションや、業務効率化に役立つアプリケーションの利用などでモバイル端末が活用されています。

一方、医療機関においてスマートフォンを利用して医療情報を日常的に取り扱ったり、業務に活用したりするにはセキュリティの課題を解決しなくてはなりません。

医療機関で扱う情報は、個人情報保護法のなかでも、もっとも守らなくてはならない重要な情報のひとつと位置づけられています。

もしこれがサイバー攻撃・ウイルス・人為的なミスなどによって流出してしまうと、患者や関係者に大きな損害を与えてしまいます。

さらに外部からの攻撃によってシステムが使えなくなってしまえば、医療活動が麻痺してしまい、医療そのものに支障が生じる可能性があります。

たとえば、2021年10月には、徳島県つるぎ町立半田病院がサイバー攻撃の被害に遭い、電子カルテや会計などのシステムがダウンし、患者データが利用不可能になりました。これにより急患や新規患者の受け入れ停止や手術の延期などが余儀なくされてしまいました。

こういった医療機関を標的としたサイバー攻撃は、コロナ禍による医療機関の急激なデジタル化によって増加しています。これはセキュリティ対策まで手が届いていない医療機関が多いことが理由です。

そのため医療機関ではセキュリティを担保しながらもデジタル化を推進する必要があり、そのためのシステムのニーズが高まっています。

適切なセキュリティの構築ができず顧客や社会に損害を与えてしまうと大きな損失となるため、事業活動・成長に必須のものと位置づけて取り組んでいくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期に実施できるセキュリティ対策について詳しく伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DX コミュニケーション サービス スマートフォン セキュリティ ネットワーク モバイル モバイル通信 医療機関 情報セキュリティ対策 携帯電話 株式会社 資金調達 閉域ネットワーク 電子カルテ
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

次世代電動モビリティメーカー「VERACITY」を運営する「Fellow Group」が資金調達
2022年10月24日、株式会社Fellow Groupは、資金調達を実施したことを発表しました。 Fellow Groupは、次世代電動モビリティメーカー「VERACITY」の運営や、システム開発事…
【東京】「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」助成金 11/11締切
2021年10月24日、公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業(第2回)」の公募を開始したことを発表しました。 変化・変革に正面から向き合い、先端技術を活用し…
デジタル庁平井大臣「日本はデジタル敗戦」「産業界はDX遅れている」「全手続をスマホで60秒以内に完了させたい」DX化に気炎
平井大臣がスタートアップ関係者にデジタル化の方向語る 2020/11/25に平井卓也デジタル改革担当大臣が「全手続をスマホで60秒以内で完了したい」とスタートアップ関係者の前でDXの意気込みを語った。…
歯科医師に相談できるサービス「歯科の健康相談 mamoru」などを運営する「Dental Prediction」が1億円調達
2024年6月28日、株式会社Dental Predictionは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Dental Predictionは、歯科医師に相談できるサービス「歯科の健康相…
「ボケて」「TVer」など開発の「bravesoft」が4億円調達 イベント管理プラットフォーム「eventos」の機能拡充へ
2020年3月26日、bravesoft株式会社は、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートフォン黎明期からアプリの開発を行い、「ボケて」や「TVer」など、800件以上のアプリ…

大久保の視点

スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】