注目のスタートアップ

カスタマーサポート特化型AI「KARAKURI」シリーズを展開する「カラクリ」が10億円調達

company

2023年2月8日、カラクリ株式会社は、総額約18億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

カラクリは、AIチャットボット「KARAKURI chatbot」や、チャットボットの内容をFAQに自動反映する「KARAKURI smartFAQ」、チャットボットと連携した有人チャット「KARAKURI talk」、顧客の困りごとを分析し適切なサポートを自動実行するAIシステム「KARAKURI hello」、チャットボットの機能拡張が可能なオプション「KARAKURI skills」を開発・提供しています。

今後、カスタマーサポート・コンタクトセンターに蓄積されたデータの有効活用を可能にするプロダクト群の開発、ジェネレーティブAI(生成AI)モデルのカスタマーサポート領域への適用を目指した研究開発の加速などを展開していきます。

今回の資金は、プロダクト開発・拡充に充当します。


近年、顧客満足度(CX)という指標を重要視する企業が増加しています。

これは、製品での差別化が難しくなってきたことや、SaaSなどのサブスクリプション型のビジネスが増加したことなどにより、既存顧客の離脱を防ぎ、長くプロダクト・サービスを利用してもらうための施策が重要となっていることが要因です。

顧客満足度を向上させるには、カスタマーサクセス・カスタマーサポートの強化、従業員満足度の向上、ダイナミックプライシングの導入、CRMの活用、コミュニティーの構築運用などが考えられます。

カスタマーサポートは、以前からBtoB・BtoCビジネスの双方でよく運用されている部門です。電話やメールなどで顧客のプロダクトやサービスに関する困りごとを聞き、それを解決することを目的としています。

しかし多くのカスタマーサポート部門は、情報共有などがうまくいっておらず、カスタマーサポートを利用する顧客に悪いイメージを与える、案内をたらい回しにする、適切なサポートができないといった課題を抱えています。

さらに多くは電話で対応するというものであるため、顧客ひとりひとりに対応する必要があり、利用者の多いカスタマーサポートでは人手が必要となってしまうことも課題のひとつです。

そこで近年はテクノロジーを活用することで業務効率化や、省人化、自動化を実現する取り組みが進んでいます。

たとえば、顧客からのテキストチャットに自動で応対するAIチャットボットは、24時間365日無人対応が可能になるため、大幅な省人化につながります。

さらに顧客の相談内容の重要度を事前に知ることが可能になるため、効率的な対応をすることもできるようになります。

カラクリは、AIチャットボット「KARAKURI chatbot」を軸としたプロダクト群を提供し、カスタマーサポートのDXに貢献しています。

顧客満足度の向上が重要視されている中、営業・カスタマーサポートの重要性がさらに高まっています。質の高い営業・カスタマーサポートを提供するためには専用のツールやシステムの導入が有効です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、業務を効率化・最大化させるためのシステムの導入について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI CX FAQ KARAKURI KARAKURI chatbot KARAKURI smartFAQ カスタマーサポート カラクリ コンタクトセンター サポート チャット チャットボット データ 分析 株式会社 自動 資金調達 顧客 顧客体験
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

光パターン形成LED照明提供の「パイフォトニクス」が1億円調達
2019年12月26日、パイフォトニクス株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」の開発・製造・販売を手掛けています。 工場内の労働…
株式投資型クラウドファンディングなどを手がける「FUNDINNO」と「全研本社」が資本業務提携
2023年7月25日、全研本社株式会社は、2023年7月25日開催の取締役会において、株式会社FUNDINNOとの間で資本業務提携を行うことについて決議したことを発表しました。 FUNDINNOは、株…
マルチモバイル決済プラットフォーム「elepay」などを展開する「ELESTYLE」が「三井住友カード」と資本業務提携
2024年3月4日、ELESTYLE株式会社は、三井住友カード株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 モバイル決済ソリューションを中心としたFintechの領域の推進における協業につ…
次世代移動サービス支援ソリューション開発の「MaaS Tech Japan」が資金調達
2020年3月12日、株式会社MaaS Tech Japanは、資金調達を実施したことを発表しました。 MaaS(Mobility as a Service、次世代移動サービス)に関する対外的な情報発…
データ・シェアリング・プラットフォーム 「DP2」など運営の「アイディオット」が資金調達
2020年8月26日、株式会社アイディオットは、資金調達を実施したことを発表しました。 データを軸としAIやソフトなど以下のようなプロダクト開発を行っています。 ・データ・シェアリング・プラットフォー…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集