注目のスタートアップ

Web3インキュベーターの「Tané」が10億円調達

company

2023年1月27日、Tané(本社:Dubai UAE、Managing Partner:六人部生馬)は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、DEEPCORE、X Tech Ventures、DeNA、B Dash Ventures、個人投資家などです。

また、Web3領域に特化したインキュベーター事業を開始したことも併せて発表しました。

Tanéのメンバーは、経営、ファイナンス、インターネットサービスの開発などの経験を豊富に有しています。

Web3領域のスタートアップに対して出資を行い、さらにメンバーによって経営・事業に関するアドバイスを行い、Web3領域の発展に貢献することを目指します。

注力領域
インフラストラクチャー(レイヤー1, レイヤー2のブロックチェーン)、プライバシー、クロスチェーンソリューション、セキュリティ、コンシューマーアプリケーション x トークノミクス、DAO関連、NFT、Defi。

すでに複数企業、プロジェクトに投資・支援を行っています。


Web3とは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるブロックチェーンを実装した次世代のインターネットや、その領域で展開されるサービスなどのことです。

既存のインターネットは、巨大IT企業が個人情報を独占してしまうといったプライバシーの問題、企業の一存でユーザーの権利がコントロールされてしまうといった権利の問題など複数の問題を抱えています。

Web3は、ブロックチェーン技術を活用することでデジタルデータの改竄やコピーを防ぎ、デジタルデータをユーザーが直接保有できるようにすることで、インターネット上の権利をユーザーの手に戻すことを目指しています。

ほかにもブロックチェーンを基盤として実装することのメリットがあり、たとえば、仮想通貨による取引は手数料が限りなく抑えられること、ブロックチェーン上ではシステムの運用コストが低くなること、サーバーダウンのリスクがないことなどが挙げられます。

このようにWeb3はさまざまなメリットがあるのですが、現在はあまり普及していません。

その理由としては、トランザクションのコストの問題(ブロックチェーンの利用に伴う手数料の問題)、技術が複雑で利用にあたってユーザーに直感的でない操作・体験を強いること、一般向けのサービスが少ないことなどが挙げられます。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DAO DeFi NFT Tané Web3 インキュベーター インフラストラクチャー クロスチェーンソリューション セキュリティ プライバシー ブロックチェーン 事業 出資 投資 支援 経営 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

バーチャル・スペース提供の「oVice」が1億円調達
2020年12月21日、oVice株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、12月12日に株式会社NIMARU TECHNOLOGYから、oVice株式会社に社名を変更して…
有機半導体レーザーの事業化を目指す「KOALA Tech」が資金調達
2023年1月31日、株式会社KOALA Techは、資金調達を実施したことを発表しました。 KOALA Techは、九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センターで実現された、有機半導体レーザーダ…
家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を提供する「スマートバンク」が11.5億円調達
2024年4月24日、株式会社スマートバンクは、デットファイナンスにより総額11億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートバンクは、家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を提…
ストレス可視化サービス「マインドスケール」提供の「Yume Cloud Japan」が資金調達
2022年7月7日、株式会社Yume Cloud Japanは、資金調達を実施したことを発表しました。 ストレス可視化サービス「マインドスケール」を開発・提供しています。 問診形式により得られる自覚デ…
繊維・フィルム素材の多孔化技術をコアとした高機能性素材を開発する「FiberCraze」が4,000万円調達
2023年8月10日、FiberCraze株式会社は、総額4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 FiberCrazeは、繊維・フィルム素材の多孔化技術をコアとした高機能性素材を開発す…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集