注目のスタートアップ

藻類バイオテックベンチャーの「アルガルバイオ」が9.4億円調達

company

2022年12月28日、株式会社アルガルバイオは、総額9億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

アルガルバイオは、藻類由来の新たなプロダクトやソリューションに最適な藻類の種株や培養製法などを技術提供する、バイオファウンダリー型藻類開発プラットフォームを構築しています。

藻類の研究開発を通じ、主に健康、食糧、環境といった領域の社会課題を解決することを目指しています。

2022年度には、広島県大崎上島の研究拠点にて「微細藻類によるCO2固定化と有用化学品生産に関する研究開発」(NEDO事業)」を開始しています。

今回の資金は、バイオファウンダリー型藻類開発プラットフォームの強化に充当します。

藻類とは、光合成を行う生物のうち、コケ植物、シダ植物、種子植物を除いたものの総称です。

ノリ・ワカメ・コンブなどは大型の藻類として有名ですが、その多くは顕微鏡でしか見ることができない小さな生物(微細藻類)です。

藻類全体の栄養素組成では、タンパク質の含有量が高いことが特徴として挙げられます。

この特徴から藻類は、畜産肉に代わる新たなタンパク源としても注目されています。

さらに動物実験・臨床試験などでは、藻類の健康効果が明らかになっています。たとえば、がん細胞の増殖抑制、免疫反応の抑制、抗ウイルス作用などがあります。

また、藻類は非穀物系バイオ燃料の原料として有力な候補のひとつとなっています。

微細藻類は穀物などの植物と比べ数十倍の効率でバイオ燃料を生産することが可能です。

このように藻類は、食品、健康、環境、工業などさまざまな領域での応用可能性があり、世界的に研究開発が進められています。

研究開発系のビジネスにとって資金は研究を進めるための重要なもののひとつです。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報について詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ CO2 バイオ ベンチャー 健康 株式会社 環境 藻類 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

軽量データ構造化AI「INDXエンジン」を開発する「INDX」が1億円調達
2025年9月30日、株式会社INDXは、総額1億円の資金調達を発表しました。 INDXは、軽量データ構造化AI「INDXエンジン」を開発しています。 企業の機密情報を外部に出すことなく、非構造化デー…
メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターが「博報堂DYホールディングス」と資本業務提携
2023年6月23日、クラスター株式会社は、株式会社博報堂DYホールディングスより第三者割当による出資を受け、資本業務提携に合意したことを発表しました。 また直近では、2023年5月17日に52億円の…
AI需要予測により食品廃棄ゼロを目指す「WonderPalette」が2,100万円調達
2024年7月31日、株式会社WonderPaletteは、2,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 WonderPaletteは、食品業界に特化したAI需要予測SaaS「Wonder予…
YouTubeアニメを制作・配信する「Plott」が資金調達
2021年6月14日、株式会社Plottは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社小学館です。 Plottは、オリジナルのアニメーションコンテンツを制作し、YouTube上で配信し…
視覚障害者向け靴挿入型歩行ナビゲーションデバイス/システム「あしらせ」を開発する「Ashirase」が3億円調達
2022年10月5日、株式会社Ashiraseは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Ashiraseは、靴に挿入することで振動によってルートをナビゲーションするアタッチメントデバイス…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集