注目のスタートアップ

パーソナルスタイリングサービスを展開する「DROBE」が10.6億円調達

company

2022年11月30日、株式会社DROBEは、総額10億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

DROBEは、パーソナルスタイリングサービス「DROBE(ドローブ)」を展開しています。

ユーザーの年齢・好み・骨格などを70項目の質問によって訊き、AIとプロのスタイリストが共同でファッションアイテムを選定し、自宅に届けるサービスです。

選定され自宅に届いたファッションアイテムは、着こなしのポイントなどが記載されたスタイリングカルテを見ながら試着し、購入しないものは無料で返送することができます。

今回、引受先の1社である日本郵政キャピタルとの連携により、日本郵政グループとのシナジーとして倉庫の移転なども見据えた物流体制の強化を図ります。

ファッションアイテムは自身の身体にフィットするサイズ感や、その着こなし、アイテムの組み合わせなどが重要です。

そのため店舗で実際に手に取り、自身の身体に合わせてみてから購入を検討するという買い方が基本的なものとなっています。

しかしコロナ禍では感染症対策・外出自粛要請によって店舗型ビジネスの客足が途絶えてしまい、アパレル業界は事業継続のために新たな取り組み、とくにオンラインの取り組みが必要となりました。

小売におけるオンライン施策といえばEC(ネット通販)が第一候補として挙がります。

前述の通りアパレルは実店舗の重要性が高く、EC展開にいくつもの課題がありますが、オンライン試着や、サイズ違いの交換無料、コーディネートの提案、SNSでの商品紹介・ユーザーからの相談の受け付けなどにより、ファッションECは着実に市場として成長しています。

DROBEはこうした状況の中、ファッションアイテムを自分で選ぶことに自信がない人に向け、AIとスタイリストによってファッションアイテムを選定して届けるパーソナルスタイリングサービス「DROBE」を展開しています。

ファッションECは、実店舗で店員などのコーディネートの提案などを受けることが苦手といった人でも気軽にファッションアイテムを購入できるという利点があります。

その上で、自分に似合うファッションアイテムを購入できる、新たなファッションアイテムに出会えるという価値を提供することで、店舗・EC双方の課題を解決するパーソナルコマースという新たな市場を確立することを目指しています。

株式会社DROBEのコメント

このニュースを受けまして、株式会社DROBEよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

ファッションにおける店舗(オフライン)とEC(オンライン)のいいところどりをし、第三の選択肢を提示するサービス“パーソナルコマース”を世の中に浸透させるため、婦人向けパーソナルコマースを立ち上げきる事が目的です。具体的には来年以降でのTVCMをふくむマスマーケティングや、あらたな物流基盤の構築といったところに投資をしていきたいと考えております。また、今後大手ファッション企業との提携からB2B2Cでサービスを展開していく予定で、こちらに対しても投資をしてまいります。

・今後の展望を教えてください。

DROBEが長期で目指す姿は弊社が掲げておりますビジョン・ミッションでも表現しております通り、日々の意思決定をもっと自分らしく、私たちが、私たちそ自身をもっと主体的に楽しめる、「すべての人がポジティブに意思決定し、自分を楽しめる世界」です。そのビジョンに比して、現状の規模や提供できているサービス/商品の幅は狭いので、婦人向けパーソナルコマースを立ち上げきり、その上でメンズやキッズ、さらには広義のファッションとしてライフスタイル領域への展開もしてきたいと考えております。

・読者へのメッセージをお願いします。

DROBEのニュースを拝読いただきありがとうございます。日本においてZOZOさん以降プレゼンスのよわいファッションテック領域ですが、国内8兆円ともいわれる巨大なファッション市場はまさにいま消費者・業界の観点で変化を求められています。この変化を率いるような存在になっていければと考えておりますので、是非引き続きご注目賜われれば幸いです。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ DROBE アパレル スタイリング ドローブ パーソナライズ パーソナルスタイリング ファッション ファッションアイテム 株式会社 洋服 試着 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

現代アートのECサイト運営の「TRiCERA」が資金調達
2020年5月14日、株式会社TRiCERAは、資金調達を実施したことを発表しました。 現代アートのECサイト「TRiCERA.NET」や、ワン・ストップ・サービス型アート・スペース「TRiCERA …
行動認識AIやAI警備システム「AI Security asilla」を手がける「アジラ」が資金調達
2024年3月5日、株式会社アジラは、資金調達を実施したことを発表しました。 シリーズCセカンドクローズとして合計3億円を調達しました。今回のラウンドの調達金額は合計7.6億円であり、累計調達金額は1…
AIコスメレコメンドサービス「My Salon」を手がける「WellTech」が資金調達
2024年3月15日、株式会社WellTechは、資金調達を実施したことを発表しました。 WellTechは、皮膚疾患領域での国内医薬品市場のリーディングカンパニーであるマルホ株式会社から2024年1…
店舗マネジメントツール「はたLuck」提供の「HataLuck and Person」が8億円調達
2022年7月14日、株式会社HataLuck and Personは、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HataLuck and Personは、小売・飲食・サービス業に特化した店…
不動産マネジメントの「PIPI」が投資用マンションを開発・分譲する「クレアスライフ」と資本業務提携
2019年10月8日、株式会社PIPIは、株式会社クレアスライフと、資本業務提携に係る契約を締結し、資金調達を実施したことを発表しました。 PIPIは、民泊・ホテル・マンスリー・マンションなどの、バケ…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】