注目のスタートアップ

エッジAIカメラソリューションを提供する「AWL」が資金調達

company

2022年11月15日、AWL株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社です。

また、2022年7月に、北大学機械知能・航空工学科 平田・翁・サラザル研究室と共同研究契約、東北大学 大学院情報科学研究科 橋本・鏡研究室と学術指導契約を締結したことも発表しました。

AWLは、既存の防犯カメラをAI化するAIエッジコンピューティングデバイス「AWLBOX」や、スマートフォンやサイネージにインストールして使えるAIカメラ「AWL Lite」などを提供しています。

「AWLBOX」は、既存の防犯カメラをAI化し、ビデオマジメントシステム(VMS)とAIカメラ機能により、来店者属性や、売り場の動線、商品接触状況などの分析を提供するサービスです。

「AWL Lite」は、既設・新設のデジタルサイネージに取りつけ、リアルタイムで高精度な効果分析検証ができるAIカメラシステムです。

「AWLBOX」と合わせて利用することで、さらにさまざまな施策を展開できます。

コンピューターの計算能力の向上により、機械学習が進歩しAIは急速な発展を遂げました。すでにAIはさまざまな領域で活用されており、ビジネスの高度化・業務効率化にとって重要な技術になっています。

AIは、これまでコンピューターが扱うことが難しかった、テキスト・画像・音声などの高度な分析・解析を可能にしました。

そのなかでも画像認識は、カメラというありふれた機械でありながら、さまざまなデータの取得や解析ができることが特徴的です。

画像認識は応用範囲が広く、工場における製品・部品の不具合検出、防犯カメラにおける不審者・異常行動の検知、交通量調査、スポーツにおける動作解析など、さまざまな領域で効率化や革新をもたらしています。

AWLは、主にリアル店舗におけるAIソリューションを展開しています。

小売業はECサイトの利用拡大などにより、モノが売れないという課題が生じています。

この状況下でモノを売るためには、独自商品を開発する、見せ方・置き方などを工夫する、顧客に応じて最適なプロモーションを実施するなどの方法が考えられます。

これらの新たな方法を実施するには、リアル店舗においても、質・量ともに豊富な顧客データを取得し、それを活用する必要があります。

たとえば、店舗に設置したセンサーやAIカメラを利用することで、店舗内の導線分析を行うことができます。

導線分析とは、顧客・スタッフの導線から、顧客の行動(エリア・棚の立ち寄り回数・滞在時間)、人数、性別・年齢層、入店率、購買率などのさまざまなデータを取得・分析するものです。

これにより、より手にとってもらえるように店舗レイアウトを改善していくことが可能になります。

デジタル時代において企業を成長させるためには、最新のツールを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI AWL AWL Lite AWLBOX エッジ エッジAI カメラ クラウド スマートフォン セーフィー ソリューション デジタルサイネージ マーケティング 分析 店舗 株式会社 業務効率化 解析 資本業務提携 防犯 防犯カメラ
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AR技術とAIチャットによるカスタマーサポート・プラットフォーム提供の「Unscene」が資金調達
2020年4月7日、株式会社Unsceneは、資金調達を実施したことを発表しました。 AR技術とAIチャットを用いたコミュニケーション・ツール「Unscene Support(アンシーンサポート)」を…
経営コンサルティング事業を展開する「エイドリームコンサルティング」が「カゴヤ・ホールディングス」と資本提携
2023年1月17日、カゴヤ・ホールディングス株式会社は、エイドリームコンサルティング株式会社を株式交換により、2022年12月30日付でカゴヤ・ホールディングス・グループに迎え入れたことを発表しまし…
透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス「DPEARL」などを手がける「フィルダクト」が3億円調達
2024年10月2日、株式会社フィルダクトは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フィルダクトは、透明マウスピース型遠隔歯科矯正サービス・ブランド「DPEARL(ディパール)」や、歯…
再エネ100%×地産地消の電力サービス提供の「アスエネ」が3.75億円調達
2021年4月2日、アスエネ株式会社は、総額3億7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 再エネ100%×地産地消が特徴のクリーン電力サービス「アスエネ」を提供しています。 製造業の工場…
猫向けIoTトイレ「toletta」提供の「ハチたま」が2億円超調達
2019年12月25日、株式会社ハチたまは、総額2億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートねこトイレ「toletta(トレッタ)」を開発・提供しています。 自動で猫の健康データを取得し…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集