注目のスタートアップ

月経・妊活アプリ「flora app」を展開する「Flora」が資金調達

company

2022年11月14日、Flora株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

Floraは、月経・妊活アプリ「flora app」や、女性の性に関する情報を多様な人びとから得られるイベント「FemCamp」、フェムテック事業創出支援事業、女性職員を対象とした健康経営支援「Flora for Biz」などを展開しています。

「flora app」は、AIなどを活用した月経管理、体温記録、レポート機能、独自のパーソナライゼーション機能による情報のレコメンドなどを提供する月経・妊活アプリです。

今回の資金は、より幅広い世代に向けたサービス拡大のため、更年期症状のケア情報をパーソナライズするアプリ開発に充当します。

フェムテックとは、Female(女性)とTechnology(技術)を合わせた造語であり、女性特有の課題を解決することを目指す分野です。

たとえば、生理・月経は女性特有の課題として普遍的なものです。生理周期によって女性は身体的・精神的に不安定になってしまうものですが、社会的に広く知られ、配慮されているとは言い難い状況にあります。

経済産業省が公表している資料「働き方、暮らし方の変化のあり方が将来の日本経済に与える効果と課題に関する調査(フェムテック産業実態調査)報告書」によると、月経に伴う月経痛や月経前症候群(PMS)により、働く女性の94%は仕事のパフォーマンスに影響があり、45%がパフォーマンスが半分以下になると回答しています。この労働損失は1年間で約4,900億円にあたるとの調査もあります。

こうした女性特有の課題を解決するためフェムテックの分野では、月経管理サービスや、ヘルスケアサービス、吸水ショーツ、カウンセリングサービス、卵子凍結サービスなど、さまざまなサービスが登場しています。

Floraが展開する「flora app」は、単なる月経管理・記録アプリではなく、メンタルケア・PMS対策・妊活ノウハウ・症状解説など、ユーザーに最適な情報を提供するセルフケアサービスです。

今後、更年期症状にも対応することで、より包括的に女性をサポートすることを目指しています。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」には、女性起業家に特化した別冊である「創業手帳woman」があります。女性起業家の方々のインタビューや、女性起業家だからこそ使える助成金など、役立つノウハウを掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI フェムテック 健康経営 女性 妊活 株式会社 管理 資金調達
関連記事はこちら

Flora株式会社 Anna Kreshchenko (クレシェンコ アンナ)|女性のココロに寄り添うサービスの事業展開が注目の企業

創業手帳woman
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

二酸化ゲルマニウム(GeO2)を用いた半導体基板・パワーデバイスの研究開発を行う「Patentix」が5,000万円調達
2023年8月31日、Patentix株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 atentixは、立命館大学の金子健太郎教授 RARAフェロー(Patentix取締役CT…
コワーキングスペースの運営などを手がける「ATOMica」が4.8億円調達
2023年5月18日、株式会社ATOMicaは、総額約4億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ATOMicaは、出会い・交流・共創を持続的に生みだすソーシャルコワーキング「ATOM…
スペースデブリ除去など軌道上サービスに取り組む「アストロスケールホールディングス」が「みずほ銀行」と30億円の融資契約を締結
株式会社アストロスケールホールディングスは、株式会社みずほ銀行と、総額30億円の融資契約を締結したことを発表しました。 アストロスケールホールディングスは、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去など、軌道上サ…
製造業向け現場データ一元管理SaaS開発の「Smart Craft」が5,000万円調達
2022年1月12日、株式会社Smart Craftは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Smart Craft(スマートクラフト)」のβ版をリリースしたことも併せて…
ゲノム編集技術を応用したバイオエネルギーの創出を目指す「グランドグリーン」がNEDO事業に採択
2022年6月10日、グランドグリーン株式会社は、2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」に採…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集