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途上国において中小零細事業向け小口金融サービスを展開する「五常・アンド・カンパニー」が70億円調達

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2022年11月9日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、総額70億円の資金調達を実施したことを発表しました。

五常・アンド・カンパニーは、5か国(カンボジア・スリランカ・ミャンマー・インド・タジキスタン)・9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を提供しています。

低価格で良質な金融サービスを2030年までに50か国1億人以上に届けることを目指しています。

今回の資金は、インドを中心に成長再加速する既存グループ会社の財務基盤の強化、デジタル化の推進、アジア・アフリカ地域における新たな投資先の買収などに充当します。

その日暮らしの賃金しか得られていないと貯金ができないため、自分や子どもの教育への投資や、新たなビジネスをはじめるための原資を用意できません。

マイクロファイナンスとは、このような新興国・途上国の貧困層・低所得者を対象に、貧困を脱出するために行うビジネスに対する小規模金融のことです。

貧困層への小規模融資の普及を行っていたグラミン銀行と創始者であるムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞したことにより、貧困削減の手法として一気に注目され、多くの公的機関・国際機関・企業が取り組むようになりました。

さらにSDGsの推進もあり、貧困層支援や教育問題など社会的課題の解決に取り組む企業や領域に投資し、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法であるインパクト投資が世界的に注目されていますが、マイクロファイナンス事業はこのインパクト投資の投資先としても注目されています。

社会的インパクト投資やESG投資などの登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SDGs マイクロファイナンス 五常・アンド・カンパニー 新興国 株式会社 融資 貧困層 資金調達 途上国 金融 金融包摂
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