注目のスタートアップ

多言語モバイル金融サービスを開発する「GIG-A」が193万ユーロ(約2.8億円)の資金調達を実施

company

2022年11月2日、株式会社GIG-Aは、193万ユーロ(約2.8億円)の資金調達を実施したことを発表しました。

また、東京きらぼしフィナンシャルグループ傘下の株式会社UI銀行との間で、年内にサービス提供開始を予定している「GIG-A(ギガー)」について「サービス提供に関するAPI利用許諾契約」を締結したことも発表しました。

「GIG-A」は、多言語モバイル金融サービスです。

日本の銀行口座の開設から、その後の日々の送金などのバンキングを多言語化・モバイル完結で提供するプラットフォームです。

日本で生活するものの、言語や海外送金の高額な金融費用などの問題から十分に金融サービスにアクセスできない外国人に対し、金融サービスにアクセスできる環境を構築することを目的としています。

2000年代前半から、必要な金融サービスをすべての人びとが利用できるようにする金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)という考え方が注目を集めるようになっています。

国内では銀行口座の保有率の高さからあまり意識されることはありませんが、世界規模で見ると、銀行口座を保有したり、金融機関が提供する金融サービスを受けたりできる層は限られています。

この金融サービスにアクセスできない成人の数は、おおよそ25億人存在すると言われています。これは生産年齢に当たる成人の約半数が正規の金融サービスから排除されていることになるそうです。

金融包括の取り組みは、銀行口座を持たない人びと(Unbanked)、銀行・金融サービスを十分に利用できていない人びと(Underbanked)を対象としています。

国内では、銀行口座保有率は高いのですが、たとえば外国人や視覚障害者など日本語の読み書きが難しい人びとは十分に金融サービスを利用できる環境ではないことが課題となっています。

GIG-Aは、主に外国人を対象に、多言語モバイル金融サービス「GIG-A」の提供を通じ金融サービスへのアクセスの機会を提供することで、国内における金融包摂の進展に貢献することを目指しています。

企業経営では金融機関・金融サービスにはお世話になる機会が多いことでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資を申し込む際のノウハウや、金融機関が提供する支援の活用法などを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ GIG-A UI銀行 ギガー サービス ファイナンシャル・インクルージョン モバイル 多言語 東京きらぼしフィナンシャルグループ 株式会社 資金調達 金融 金融包摂
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

パワード義足「Bio Leg」を手がける「BionicM」が資金調達 米国市場進出加速へ
2024年10月8日、BionicM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達・助成金により、累計調達額は19億円となりました。 BionicMは、パワード義足「Bio Leg」を…
MaaS事業展開の「MaaS Tech Japan」が3.2億円調達
2021年12月8日、株式会社MaaS Tech Japanは、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 都市・交通分野におけるモビリティデータの活用による、都市・交通のDX推進…
バーチャルオフィスやオンラインイベントに活用できるバーチャル空間提供の「oVice」が4億円調達
2021年10月12日、oVice株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 バーチャル空間「oVice(オヴィス)」を開発・提供しています。 見下ろし型の平面の空間にアイコンをア…
生成AIによる問題解決機能を搭載したプロジェクト管理ツール「SolvifAI」を開発する「ソルビファイ」が3,300万円調達
2024年2月1日、ソルビファイ株式会社は、3,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソルビファイは、生成AI搭載問題解決SaaS「SolvifAI」を開発しています。 プロジェクト管理…
フードロス削減に貢献できる訳あり商品の福袋通販サイト「SUKUERU」が本格始動
2022年3月22日、株式会社ウィナスは、「SUKUERU(スクエル)」を本格始動することを発表しました。 「SUKUERU」は、福袋の購入を通じて、食品メーカーや食品卸売業など事業によって生み出され…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集