注目のスタートアップ

DEVプロトコルを開発する「フレームダブルオー」が2.5億円調達

company

2022年10月26日、フレームダブルオー株式会社は、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

フレームダブルオーは、持続可能なクリエイターエコノミーに対応したアプリケーションを開発できるミドルウェア「DEVプロトコル」や、ノーコードDAOツール「Clubs」、Web2とWeb3を自在に接続する「Khaosオラクル」など、Web3分野の事業開発をサポートする各種プロダクト・サービスを開発・提供しています。

「Clubs」は、Web3のクリエイターエコノミーを構築できるノーコードDAOツールです。

数クリックで、トークンの発行から、DeFiを活用したファンディング、インセンティブ提供を開始できます。

2022年10月26日現在、事前登録を受け付けています。

今回の資金は、「Clubs」と「Khaosオラクル」の開発、パートナーエコシステムの拡大、スイスにおける事業展開の加速などに充当します。

Web3とは、暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるブロックチェーンを実装した次世代のインターネットのことです。

ブロックチェーンは、P2P通信、非中央集権型、高い改竄耐性などの特徴を有しています。この技術をインターネットの基盤として実装することで、これらの特徴を備えたインターネットを実現できます。

これにより、特定の企業が個人情報を独占してしまうといったプライバシーの問題や、企業にユーザーの権利が握られているといった権利の問題など、既存のインターネットの課題を克服できます。

さらに、Web3の世界では、従来型の強い権限をもった管理者が管理する中央集権型の組織ではなく、メンバー全員が平等な立場で運営される透明性の高い組織であるDAO(Decentralized Autonomous Organization:分散型自律組織)が注目されています。

DAO内における取引はすべてブロックチェーンに記録され、誰もがそれを閲覧できるため、組織がどのように運営されているのか可視化されます。

また、DAOでは独自トークンが発行され、そのトークンを保有する者は組織の意思決定における投票や運営への提案などを行うことができます。

この仕組みを応用することで、コミュニティに有益な情報・記事を提供した者にトークンという形でインセンティブが与えられたり、メンバーによる共創でひとつのプロジェクトを作り上げたりといった、ある特定の価値観を持った人が集まりやすい自律的なコミュニティを構築することが可能となります。

こうしたコミュニティは、個人のクリエイターが自らの表現で収入を得ることができる経済圏を構築するために有効であると考えられており、現在さまざまなプレイヤーがクリエイターエコノミーの実現に向けた取り組みを行っています。

ブロックチェーンやAIなどの最新技術を活用したプロダクトの開発は時代をリードすることができます。しかしこれらの技術は専門知識を必要とするため、優秀な人材を獲得する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期の人材採用ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Clubs DAO DEVプロトコル FRAME00 Khaosオラクル Web3 クリエイター・エコノミー クリエイターエコノミー フレームダブルオー ブロックチェーン ミドルウェア 株式会社 業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」などを提供する「Idein」と「伊藤忠商事」が資本業務提携
2022年12月23日、Idein株式会社は、伊藤忠商事株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Ideinは、エッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」を提供し…
新規事業開発支援の「本気ファクトリー」が1億円調達 新規事業担当者育成eラーニング「だれでも新規事業つくれるカレッジ」をリリース
2022年12月20日、本気ファクトリー株式会社は、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新サービス「だれでも新規事業つくれるカレッジ」をリリースしたことも併せて発表しました。 …
社員教育支援ツール「playse.」・派遣向け専用eラーニングシステム「派遣のミカタ」提供の「manabi」が8.2億円調達
2021年11月24日、株式会社manabiは、総額8億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 社員教育支援ツール「playse.(プレース)」や、派遣スタッフ向け専用eラーニングシス…
超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発する「インターステラテクノロジズ」が10億円調達
2022年12月27日、インターステラテクノロジズ株式会社は、10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SBIホールディングス株式会社の連結子会社であるSBIインベストメント株式会社…
業界最大積載量の農薬散布ドローン「ヘリオスアグリ16」が販売開始
2021年8月17日、東京ドローンプラス株式会社は、「ヘリオスアグリ16」の正式販売を開始したことを発表しました。 「ヘリオスアグリ16」は、業界最大級となる16Lの積載が可能な農薬散布ドローンです。…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集