注目のスタートアップ

社会的インパクト投資プラットフォームや社会的インパクト可視化型のファイナンスサービスを展開する「インパクトサークル」が1.7億円調達

company

2022年10月19日、インパクトサークル株式会社は、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

インパクトサークルは、インパクト事業活動が生み出す社会的インパクトの定量・定性両面での可視化、新興国などにおけるインパクト事業の事業性の可視化と事業開発により、社会的インパクト投資を促進するプラットフォームを構築することを目指しています。

さらに、フィリピンに子会社を構え、社会的インパクトの創出と経済的リターンの両立を実現する、社会的インパクト可視化型のファイナンスサービス(インパクトファイナンス)」を提供しています。

具体的には、クルマのローンを希望する個人に対するモビリティファイナンスや、就業において必要となる設備(例:漁業における船・エンジンなど)のローンを希望する個人に対する就業支援ファイナンスを提供しています。

今後、さまざまなファンドレイジング事業パートナーとの提携を行い、社会的インパクト投資プラットフォームの構築を進めていくとともに、幅広く事業提携パートナーを募集し、インパクトファイナンスをグローバル市場に展開していく計画です。

社会的インパクト投資とは、ソーシャルビジネスが生み出す社会的なリターンと経済的なリターンの両立を実現する投資手法のことを指します。

世界的なSDGsの推進により、企業が社会に与える影響や社会課題を解決するビジネスの重要性が高まったことで生まれました。

従来の投資は、リスクとリターンの2つの軸を基準としていました。インパクト投資は、リスク・リターンに加え、社会的な影響である“インパクト”を第3の軸として導入し、これまで投資してこなかった事業・領域にも投資を実行するようになりました。

インパクトサークルは、フィリピンなどの新興国において、従来の審査基準では評価されにくかった情報を審査基準に加えることで、金融サービスを必要とする人に対しファイナンスの機会を提供しています。

たとえば、クルマなどの車両を得ることができれば、タクシー業、運送、就業場所までの通勤、品物の運搬などが可能になり、これによって就業・返済が可能になるという人が存在しています。

こうした新興国・貧困層が取り組むビジネスを対象とした金融サービスは貧困を脱出するために有効であると考えられており、提供する企業・団体が世界中で増えています。

社会的インパクト投資やESG投資などの登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ インパクトサークル ファイナンス フィリピン プラットフォーム マイクロファイナンス 可視化 子会社 新興国 株式会社 社会的インパクト 社会的インパクト投資 資本業務提携 金融 金融包摂
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ブランドコスメをお得に購入できる会員限定通販サイト「Pantrii」運営の「Parchie」が1.2億円調達
2022年10月6日、株式会社Parchie(代表取締役:神崎陸)は、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Parchieは、ブランドコスメをお得に購入できる会員制通販サイ…
「HATALUCK」と「凸版印刷」が資本業務提携 メーカーとシフトワーカーをつなげる「店舗DXスタッフアプリ『はたLuck』活用サンプリング」を提供開始
2023年8月1日、株式会社HataLuck and Personと、凸版印刷株式会社は資本業務提携を結んだことを発表しました。 また、「店舗DXスタッフアプリ『はたLuck』活用サンプリング」を20…
AIと量子技術の活用に強みを持つソフトウェア企業「グルーヴノーツ」と「三菱UFJ銀行」が資本・業務提携
2023年7月13日、株式会社グルーヴノーツは、株式会社三菱UFJ銀行と、資本・業務提携を締結し、三菱UFJ銀行はグルーヴノーツの発行済株式の約18%を取得したことを発表しました。 これにより、グルー…
中古不動産の買取再販事業を展開する「ムゲンエステート」が鳥取銀行「とりぎんサステナビリティ・リンク・ローン」により3億円調達
2024年7月26日、株式会社ムゲンエステートは、株式会社鳥取銀行が提供する「とりぎんサステナビリティ・リンク・ローン」により3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ムゲンエステートは、中古不…
大企業向けデジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム提供の「テックタッチ」が5億円調達
2020年7月10日、テックタッチ株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 大企業のデジタル・トランスフォーメーションを支援するSaaS「テックタッチ」を開発・提供しています。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集