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中国市場向け日本酒販売事業を展開する「Sake RD」が1.2億円調達

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2022年10月5日、株式会社Sake RDは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Sake RDは、中国市場での日本酒販売・消費体験向上のため、2022年4月末に創業したスタートアップです。

中国の自社ECチャネルでの日本酒の販売や、中国の日本料理店に向けた日本酒の卸、中国の消費者向けの日本酒関連リアルイベントやオンラインのテイスティング会の開催の実施などを行っています。

今回の資金は、中国法人の設立、酒類販売のライセンス取得、運営体制の構築、人材採用、中国でまだ流通していない銘柄を中心とした日本酒の仕入れ、WeChatと連動した日本酒専用ECサイトの開設などに充当します。

国税庁が公表している「酒のしおり(令和3年3月)」によると、国内の酒類販売数量は、1996年の965万キロリットルをピークに緩やかに減少し、2019年には約812万キロリットルになっています。

さらに、酒類を購入できる成人人口が増加しているにも拘わらず販売数量が減少しているため、数字以上に飲酒量が減っていることになります。

また、清酒の販売数量は、1975年の167万キロリットルをピークに減少が続き、2019年には45万キロリットルへと落ち込んでいます。

一方で、特定名称酒と呼ばれる本醸造酒・吟醸酒・純米酒については販売総数が伸びており、高品質な日本酒のニーズが高まっていることがわかります。

さらに、日本酒の輸出量・金額については年々増加傾向にあります。

日本酒造組合中央会の発表によると、日本酒の輸出金額は、2009年に約71億円だったものが、2021年には約401億円へと大幅に成長しています。国別の金額1位は中国で、数量1位はアメリカです。

また、近年の傾向としては、高単価な日本酒、つまりプレミアムな日本酒の輸出が増加しています。

海外の日本酒市場は高い成長性があるため、今後日本酒が成長していくには、海外市場の獲得も必要であると考えられます。

国内では縮小傾向にあるものの、海外のマーケットに目を向けてみれば可能性があるケースも多くあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、海外展開の始め方や、JETRO(日本貿易振興機構)の活用法について詳しく解説しています。

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