「アドインテ」が「マックスバリュ西日本」と協業 リテールメディア「マックスバリュ西日本Ads」をリリース

tips

2022年8月22日、株式会社アドインテは、マックスバリュ西日本株式会社と協業し、「マックスバリュ西日本Ads」(マックスバリュ西日本広告)の構築・運用をスタートしたことを発表しました。

アドインテは、Wi-FiセンサーとiBeaconが一体となった独自開発のIoTセンサーにより店舗内での顧客の行動を蓄積・解析し、小売業などにおけるO2Oマーケティングを実現するソリューション「AIBeacon」、リアルな行動にもとづいたターゲティング広告「AIGeo」などを展開しています。

今回のマックスバリュ西日本との協業により、オンライン・オフラインのデータを統合したCustomer Data Platform (CDP) を構築し、デジタル広告と融合した購買データ連動型広告「マックスバリュ西日本Ads」をスタートします。

「マックスバリュ西日本Ads」は、消費者の購買行動を分析し、購買データなどオフラインデータとデジタル広告を連携することで、消費者行動に合わせたメーカー広告の表示や、ONE to ONEコミュニケーション販促を実現するものです。

Web広告における主流な広告配信手法のひとつに、サイトを閲覧しているユーザーのWeb上での行動から最適な広告を配信するターゲティング広告があります。

ユーザーの行動を把握するため、表示された広告からサードパーティCookieというものが発行され、個人の行動データを記録しています。

一方で、このユーザーの個人情報を利用するターゲティング広告の仕組みは、ユーザーが意図していない情報を収集することになるため、プライバシー保護の観点から世界的に規制の流れとなっています。

たとえばGoogleはWebブラウザ「Chrome」におけるサードパーティーCookieのサポートを、2023年半ばから段階的に廃止する見込みであることを発表しています。

そのため、プライバシーに配慮しつつ、ユーザーごとに最適化した広告配信を実現する仕組みが求められています。

そこで注目されているのがリテールメディアです。

リテールメディアとは、小売業者が持つ会員基盤を活用し、消費者の購買データや行動データを広告配信に利用するビジネスモデルのことです。

店頭・フロアでの行動データ、ECサイトやアプリから得られるデータなどさまざまな顧客データを統合することで、ユーザーへの最適な広告の配信を実現するものです。これにより小売業者は広告配信という新たな収益を得ることができます。

また、このリテールメディアを実現するには、詳細なオフラインの購買・行動データを入手する必要があります。そのためビーコンなどのIoTを活用した店舗・顧客解析のためのシステムのニーズが高まっています。

消費者の購買行動の変化やプライバシーの問題などにより、オンライン・オフライン共にPR・マーケティング手法の大きな変革が必要となっています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期でも低コストで実施できるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AIBeacon IoT O2O アドインテ オフライン オンライン センサー ターゲティング広告 マーケティング マックスバリュ西日本Ads マックスバリュ西日本広告 リテールメディア 協業 小売 広告 店舗 株式会社 構築 解析 購買データ 購買行動 運用 顧客
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中小企業向けの新型M&Aサービス「M&Aバザール方式」を運営する「M&Aバザール」が8,500万円調達
2023年12月4日、株式会社M&Aバザールは、総額8,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 M&Aバザールは、中小企業向けのM&Aサービス「M&Aバザール方式」を開発・運営しています。…
物流リソースのシェアリングプラットフォームを運営する「souco」が「NIPPON EXPRESSホールディングス」と資本業務提携
2023年6月2日、株式会社soucoは、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 soucoは、全国2,000拠点を超える倉庫拠点の情報を…
エッジAIプロセッサー「AiOnIc」を開発する「ArchiTek」が11.8億円調達
2022年6月20日、ArchiTek株式会社は、総額約11億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ArchiTekは、エッジ側でのAI処理と画像・音声処理を行うエッジAIプロセッサ…
食品ロスを削減するフードシェアリングサービスを運営する「ロスゼロ」が資金調達
2022年10月13日、株式会社ロスゼロは、資金調達を実施したことを発表しました。 ロスゼロは、規格外品・過剰在庫を販売するECや、未利用食材でつくるアップサイクル食品の開発、余剰在庫などの不定期・不…
動きをトラッキングする衣服を開発する「Xenoma」が2億円調達!
平成29年9月27日、株式会社Xenomaは、総額2億円の資金調達を実施しました。 着用者の動きをトラッキングできる衣服「e-skin」を開発しています。 将来的には、生体情報ビッグデータから予防医学…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集