注目のスタートアップ

再生可能エネルギーの導入・ 調達コンサルティングなどを手掛ける「クリーンエナジーコネクト」が18億円調達

company

2022年8月1日、株式会社クリーンエナジーコネクトは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。

クリーンエナジーコネクトは、RE100参加企業などに向けた再生可能エネルギーの導入・調達コンサルティング事業や、新規非FIT再エネ発電所を自家消費用発電所として仕立て生グリーン電力を供給する事業、新規に開発される非FIT再エネ発電所の生グリーン電力を活用した「オフサイトPPA(バーチャルPPA)」の提供、オンサイト自家消費事業などを展開しています。

今回の資金は、オフサイトコーポレートPPA用のNon-FIT低圧太陽光発電所の開発の推進、顧客の脱炭素化の目標達成度合いを可視化するシステムの開発に充当します。

国連によってSDGs(持続可能な開発目標)が示されたことにより、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

そのため企業では、脱炭素化や事業で使用する電力を100%再生可能エネルギーにするRE100といった取り組みが進んでいます。

クリーンエナジーコネクトは、オフサイトコーポレートPPA(バーチャルPPA)の推進により、国内の再生可能エネルギーの普及を支援しています。

PPAとは、電力購入契約のことであり、電気を使用したい企業が発電事業者と直接長期の電力契約を結ぶことです。企業によるPPAをコーポレートPPAといいます。

PPAは、契約対象の発電所がどこに位置するかによって、オンサイトPPAとオフサイトPPAにわけられます。

オンサイトPPAは、需要家(企業)の敷地内に建設した発電所を利用したものです。ビルや工場の屋上などに太陽光発電システムを設置するものなどさまざまなケースがあります。

オフサイトPPAとは、需要家(企業)の敷地の外に建設した発電所から電力を調達するモデルです。

またオフサイトPPAは、発電した電力と環境価値を一緒に取引する“フィジカルPPA”と、電力と環境価値を切り離して取引する“バーチャルPPA”にわけられます。

環境価値とは発電にあたって二酸化炭素を排出しないという価値であり、電力と環境価値を切り離して売買する仕組みがバーチャルPPAです。

企業はバーチャルPPAにより環境価値を購入することで、既存の電力契約のまま再エネ比率をアップさせることが可能となります。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Non-FIT太陽光発電所 RE100 オフサイトPPA クリーンエナジーコネクト コンサルティング バーチャルPPA 再エネ 再生可能エネルギー 太陽光発電 株式会社 資金調達 非FIT
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

新規事業に出会えるプラットフォーム運営の「Spready」が1.1億円調達
2022年1月20日、Spready株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 新規事業に出会えるプラットフォーム「Spready(スプレディ)」、相互理解サポートツー…
「ハウスコム」が入居者とオーナーの双方を一括でサポートする「ハウスコム スマート管理」をスタート
2020年7月7日、ハウスコム株式会社は、「ハウスコム スマート管理」の提供を開始したことを発表しました。 「ハウスコム スマート管理」は、入居者(賃借人)とオーナー(賃貸人)の双方を一括でサポートす…
土地評価サービスを展開するJAXA認定宇宙ベンチャー「天地人」が資金調達
2022年12月9日、株式会社天地人は、資金調達を実施したことを発表しました。 天地人は、JAXA衛星をはじめとする地球観測衛星などから得られる宇宙ビッグデータを活用した土地評価サービス「天地人コンパ…
会話AIエージェントを開発する「エキュメノポリス」が4.5億円調達
2022年8月22日、株式会社エキュメノポリスは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達は、エクイティによるものと、2022年度「シード期の研究開発型スタートアッ…
専属M&Aエージェントサービス「RISONAL」を運営する「オーナーズ」が11億円調達
2023年11月29日、オーナーズ株式会社は、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オーナーズは、専属M&Aエージェント(FA)サービスを中小企業に広く提供する「RISONAL(リソ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集