注目のスタートアップ

短距離・ラストワンマイル物流に特化した物流ソリューション事業を展開する「エニキャリ」が5.5億円調達

company

2022年7月26日、株式会社エニキャリは、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

デリバリーサイト構築サービス「Anymo」、配達管理システム「ADMS」、ドライバーインフラ「エニコ」「エニコ for Business」、これら3つを組み合わせたデリバリープラットフォーム「anycarry.jp」を展開しています。

「anycarry.jp」は、飲食店や小売店が手軽にデリバリーを開始できるECモール型の注文受付サイトです。

配達途中の事故や商品の破損などの不測の事態にもオペレーターと配達員が適切に対応するサポート体制を強みとしています。

今回の資金は、エリア拡大の推進、システム開発、人材採用の強化に充当します。

少子高齢化の進展やモノ消費からコト消費への転換が進み、小売業界は長期的に縮小すると予測されています。

このような状況の中、コロナ禍によってECの利用が進み、小売業界ではEC化の重要性が高まってきています。

コロナ禍においては小売業界はネットスーパーの利用増加、デリバリーサイトでの商品の配達などが進み、飲食店ではデリバリー・テイクアウトが大幅に増加し、デリバリー限定・テイクアウト限定といった業態に変更する飲食店も目立ちます。

また、こうしたデリバリーサービスの普及によって、注文から10分程度で商品を配達するクイックコマース(Qコマース)といった新たなサービスも登場しています。

このクイックコマースでは、フードデリバリーと同じように、自転車やバイクを利用して商品を配達します。拠点となる店舗を複数整備し、エリアを絞ることで短時間での配達を実現しています。

こうしたラストワンマイル物流の充実は顧客に大きな利便性をもたらし、すぐに商品を配達してほしいというニーズが顕在化しています。

このような消費者ニーズに対応するため、企業向けにラストワンマイル物流を構築するサービスを提供する事業者も登場しています。

株式会社エニキャリのコメント

このニュースを受けまして、株式会社エニキャリ 代表取締役 小嵜秀信氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

当社は、店舗からの短時間配送やデリバリーの足回りとシステムを提供する会社です。

配達単価を下げるため、より精度の高いアサインシステム開発へのさらなる投資を行います。

また、現在のエリアである東京、横浜、名古屋だけでなく、多くのクライアント企業様から要望の高い関西九州方面へのエリア拡大を行うための投資を行ってまいります。

・今後の展望を教えてください。

今までの中心であった飲食チェーンのみならず、直近でお引き合いの多い小売店チェーン店舗からの配達を増やしてまいります。

エリアとしては、既存エリアの網羅率を高めることと並行して、年内には関西、その後九州と広げ、早急な全国主要都市カバーを目指します。

・読者へのメッセージをお願いします。

当社は、大手デリバリー会社とは違い、クライアント企業の店舗からの自社配達を、配達件建てでご提供のできるサービスを提供しております。この新しいサービスで、皆様の事業の発展に貢献でき、多くの顧客に喜んで頂ける事ができれば、嬉しく思います。

新型コロナウイルス感染症の影響により、ECはどのような業種でも重要なものとなりました。「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ADMS anycarry.jp Anymo エニキャリ エニコ エニコ for Business デリバリー ラストワンマイル 株式会社 物流 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エッジAIプラットフォームの「Idein」が20億円調達
2020年10月28日、Idein株式会社は、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エッジAIプラットフォーム「Actcast」を開発・提供しています。 エッジ・デバイス上で画像解析A…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が2億円調達
2022年6月28日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社伊予鉄グループです。 また、2022年4月28日に3億2,600万円、202…
衣服生産プラットフォーム展開の「シタテル」が資金調達
2019年7月16日、シタテル株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 2019年5月に行った資金調達をあわせると、累計約20億円となります。 シタテルは、衣服生産プラットフォーム「sita…
「センセイプレイス」が大学受験生向けコーチング・サービス「独学コーチング」を発表
2019年7月31日、センセイプレイス株式会社は「独学コーチング」を発表しました。 「独学コーチング」は、独学の大学受験生向けのコーチング・サービスです。 これまでの勉強法・志望校・学力・環境などを丁…
物流用ドローン・ポート開発の「ブルーイノベーション」が資金調達
2019年1月9日、ブルーイノベーション株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社UKCホールディングスと、日本郵政キャピタル株式会社です。 国土交通省、東京大学鈴木・土屋…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集