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2022年6月29日店舗型モビリティビジネス向けプラットフォーム「SHOP STOP」を展開する「Mellow」が10億円調達

2022年6月28日、株式会社Mellowは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。
Mellowは、キッチンカーなど店舗型モビリティビジネス向けのプラットフォーム「SHOP STOP」を展開しています。
オフィス街、住宅街、病院など多様な場所に、キッチンカーなどの店舗型モビリティを配車するプラットフォームサービスです。
登録する事業者は「SHOP STOP」により開業セミナーや、出店場所の紹介、キッチンカー専用アプリ・基幹システムによる支援を受けられます。
企業・地域・行政・事業者との連携を強化し、未来のサステナブルな街づくりを見越した連携、コロナ禍で縮小したイベント市場の復活、事業者および利用者の安心安全面の整備、AI技術によるデータ活用などのシナジーを加速させます。
今回の資金は、積極的な人材採用に充当します。
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キッチンカー(フードトラック)は出店コストが低いことや、場所を移動できることなどのメリットから、数年ほど前からオフィス街などでよく見かけるようになりました。
また、新型コロナウイルス感染症の流行により人の流れが変わったため、最適な販売場所を見つけるために移動できるキッチンカーはさらに注目を集めています。
一方で、キッチンカーではその出店場所の確保がもっとも難しい要素です。人流の多いオフィス街や公共施設などに出店したい場合は、そのビルオーナーや施設管理者に許可を取る必要がありますが、キッチンカーの経営者に対する信用がないと許可がおりないケースが多々あります。
また、スペースを提供する側にとっても、そのエリアの活性化などで多様な店舗型モビリティを誘致したいというニーズがありますが、店舗型モビリティ事業者の多くは個人事業主であるため、まとめて情報を入手し比較検討することが困難です。
この双方の課題の解決を目指すのが、Mellowが運営する「SHOP STOP」です。
店舗型モビリティは飲食以外にも、マッサージなどのサービスの提供やアパレルの販売などでも活用できます。出店コストが低いというメリットがあるため、「SHOP STOP」といったプラットフォームの整備が進み店舗型モビリティでの営業の利便性が向上することで、さまざまな事業者が増加することが予測されます。
株式会社Mellowのコメント
このニュースを受けまして、株式会社Mellowよりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
SHOP STOPの強化が大きな目的の一つです。
各株主企業様とは事業レベルでの連携を想定しており、移動販売業界の基盤を共に作っていけたらと思っています。
また、資金使途としては、プラットフォーム基盤をさらに強化するため、
1. スペースオーナー様への提案力(セールス)
2. モビリティ事業者へのカスタマーサクセス
3. アプリの機能充実(エンドユーザーの利便性向上)
上記を目的とした採用強化を行ってまいります。
・今後の展望を教えてください。
「SHOP STOPアプリ」では、ユーザーに移動販売の新しい魅力や新しい発見に出会う機会を創出しております。もっと使いやすくすることで、「街の変化に気づく場所」としての役割を強化し、ユーザー体験をさらに磨いていきたいと考えています。
また、月間30万食のトランザクションデータを活用した事業者さまへのカスタマーサクセスに力を入れ、ビジネスの成功に伴走できる体制を強化したいと考えています。
・読者へのメッセージをお願いします。
Mellowは「それぞれの豊かさを、それぞれの想いで。」というパーパスのもと、事業を行っております。
店舗型モビリティは、コンテンツだけではなく、コンテキストも届けながら、街に継続的な変化をもたらし、人々の豊かな生活に寄与できる業態です。
SHOP STOPは現在20都道府県にまで実績を広げましたがまだまだ道半ばです。
さらに沢山の方々にサービスをお届けできるよう邁進してまいります。
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