手術支援ロボットを開発する「リバーフィールド」が金融システム開発の「トレードワークス」と業務提携

tips

2022年6月17日、株式会社トレードワークスは、リバーフィールド株式会社と、資本提携することで合意したことを発表しました。

リバーフィールドは、空気圧システムの精密制御技術をコア技術に、手術支援ロボットの製造販売や研究開発、それに付随するコンサルティング事業を展開しています。

2022年6月現在、内視鏡ホルダロボット「EMARO(エマロ)」を販売し、力覚フィードバック機能を搭載した手術支援ロボット、眼科用内視鏡把持ロボット、次世代内視鏡把持ロボットを開発中です。

トレードワークスは、金融システムを開発・提供しています。

2022年5月23日に、リバーフィールドとトレードワークスは業務提携を行うことを決定しています。この提携により、トレードワークスはリバーフィールドにシステム開発・ソフトウェア開発・技術を提供し、医療機器開発において協力していきます。

トレードワークスは、今回の資本提携を機に医療機器開発におけるシステム構築への協力体制の強化と、医療分野での事業拡大を図っていきます。

手術支援ロボットとは、医師がモニターに映し出された映像を見ながら、コントローラーを使ってロボットの手を動かし手術を行うロボットのことです。

主に内視鏡手術で利用されており、手術の際に身体に開ける穴が小さくて済むこと、精密な操作ができること、担当医師の肉体的負荷が軽減されること、手の震えなど突発的な動きを防止することで担当医師の精神的負荷が軽減されることなどさまざまなメリットがあります。

手術支援ロボットにおいて約7割のシェアを占めているのが、米国・インテュイティブ・サージカル社の「ダヴィンチ」という手術支援ロボットです。

1999年に誕生した手術支援ロボットであり、手術支援ロボットとして基本的な動きやアームの関節のデザインなど、数百種類の特許をおさえています。

これにより独占状態にあったのですが、2019年に大部分の特許が期限切れを迎え、これを機に手術支援ロボットの開発競争が加速しているのです。

リバーフィールドの手術支援ロボットは、空気圧で動くことを特徴としています。術者に臓器をつかんだ時の感触などを伝えることを可能としており、より繊細で安全な手術が可能となります。

また、従来の電気駆動に比べて小型化が可能であるため、より多様な手術室への導入が可能となります。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ EMARO エマロ トレードワークス リバーフィールド ロボット 内視鏡 医療機器 手術 支援 株式会社 業務提携 研究開発 資本提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コラボレーション・ツール提供の「ヌーラボ」が資金調達
2020年3月3日、株式会社ヌーラボは、資金調達を実施したことを発表しました。 プロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」や、ビジュアル・コラボレーション・ツール「Cacoo(カクー)」、…
コロナ禍に創業した企業の倒産動向について
株式会社帝国データバンクは、2020年2月以降のコロナ禍に創業した新興企業の倒産動向について、調査・分析を行い、その調査結果を発表しました。 概要 ・国内で新型コロナウイルスの感染拡大した2020年2…
半導体検査を短縮する電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する「Photo electron Soul」が7.3億円調達
2023年9月13日、株式会社Photo electron Soulは、総額7億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Photo electron Soulは、電子ビーム生成装置を開…
産業用ドローンを開発・提供する「プロドローン」が「ジェイテクト」から資金調達
2023年4月20日、株式会社プロドローンは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ジェイテクト(JTEKT)です。 プロドローンは、推奨ペイロード20kgの量産マルチコプター「P…
リアル・オンラインセミナー「昭和企業からの脱却!人材の力で伸びる会社になるための人事制度5つのポイント」
大阪中小企業投資育成株式会社は「昭和企業からの脱却!人材の力で伸びる会社になるための人事制度5つのポイント」の開催を発表しました。 時代が変わり、昭和型の企業から脱却し、社内の人材の力で伸びる会社にな…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集