注目のスタートアップ

バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」運営などの「Brave group」が13.7億円調達

company

2022年6月7日、株式会社Brave groupは、総額13億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、株式会社バーチャルエンターテイメントと、MateReal株式会社をM&Aにより経営統合したことを併せて発表しました。

Brave groupは、バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」の運営や、企業のメタバース領域への進出支援を行うメタバースマーケティング事業を展開しています。

「RIOT MUSIC」は、音楽系VTuber(バーチャルYouTuber)のプロデュースを行っています。2022年3月に行ったリアル・オンライン同時ライブ「Re:Volt 2022」ではユニーク視聴者数3.2万人を記録しています。

また、世界最大級のアニメコミュニティを運営する「MyAnimeList」との協業や、『ビルボード』のインドネシア版メディア「Billboard Indonesia」と事業提携など、グローバル展開のためのアライアンスを強化しています。

今回経営統合した両社はVTuber事業を展開しています。

バーチャルエンターテイメントはeスポーツ系VTuberグループ「ぶいすぽっ!」を、MateRealはバーチャルアイドルプロジェクト「Palette Project」を展開しています。

今回の経営統合に伴い、2022年中にバーチャルIP事業とメタバースマーケティング事業を分社化し、Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行します。

スマートフォンの普及により、YouTubeなどの動画プラットフォームは大きな広がりをみせています。

若年層ではテレビの視聴時間よりもネット動画の視聴時間のほうが長いという統計も出ており、メディアの勢力図も変わってきています。

そんな中登場した新たなエンターテインメントコンテンツが、VTuber(バーチャルYouTuber)です。

VTuberの草分け的存在であるキズナアイは、3CGによるキャラクターアバターを主体に、YouTuber的なエンタメ動画の投稿をはじめました。

それからVTuberが増えていきました。当初はキズナアイのように編集した動画を投稿するスタイルだったのですが、視聴者とのコミュニケーションを重視したり、動画編集の負担をなくすため、生配信スタイルが主流となっていきました。

VTuberの生配信では、ゲーム実況、歌(カラオケなど)、雑談、企画などを行い、視聴者からの投げ銭や、ファンクラブ会費、グッズ販売などでマネタイズを行っています。

VTuberはすでにひとつのコンテンツ・文化として受け入れられていますが、5Gの社会実装に伴いVRが普及することで、さらに大きなコンテンツになると考えられています。

たとえばVRでは現実の音楽ライブでは考えられないような演出を行えますし、VRデバイスさえあれば自宅からライブに参加できるため、会場の問題などを考えずに多くの観客を動員できるでしょう。そのとき演者となるのはVTuberやアバターをまとったアーティストでしょう。

すでにVRを活用した音楽ライブは何度も開催されており、多くのノウハウが蓄積されていっている状況にあります。

Brave groupは、さらにVTuberコンテンツやVR事業が拡大していくことを見据え、バーチャルエンターテイメント・MateRealと経営統合し資源を共有することで、さらなる事業拡大を目指していくようです。

事業の拡大には資金調達が重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、創業期の資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Brave group IPコンテンツ M&A MateReal Palette Project RIOT MUSIC VR VTuber エンターテインメント バーチャルYoutuber バーチャルエンターテイメント パレプロ ぶいすぽっ! メタバース ライバー 株式会社 資金調達 配信者 音楽
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンライン医療・ヘルスケア・健康管理サービスを提供する「アナムネ」が「東京電力フロンティアパートナーズ」「TEPCO i-フロンティアズ」と資本業務提携
2022年9月15日、株式会社アナムネは、東京電力フロンティアパートナーズ合同会社に対して第三者割当増資を実施し、TEPCO i-フロンティアズ株式会社を含めた3社での資本業務提携を行ったこと発表しま…
釣りSNS「ANGLERS」運営の「アングラーズ」が資金調達
2022年1月1日、株式会社アングラーズは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社前澤ファンドです。 釣り専用SNS「ANGLERS」を運営しています。 全国の釣り人の釣果や釣り場…
顧客対応クラウド「Re:lation」提供の「インゲージ」が1.5億円調達
2020年8月31日、株式会社インゲージは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メール・チャット・LINE・Twitterなど様々な問い合わせ情報の一元管理・社内共有を可能…
ドライアイや花粉症に対するスマホアプリ型プログラム医療機器などを開発する「InnoJin」が2.2億円調達
2023年7月4日、InnoJin株式会社は、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 InnoJinは、ドライアイや花粉症に対するスマホアプリ型プログラム医療機器の開発・提供や…
映画視聴中に関連グッズを直接購入できる動画配信体験サービス「ROOM cinema」がローンチ
2022年3月7日、株式会社SEPALは、「ROOM cinema」をローンチしたことを発表しました。 「ROOM cinema」は、映画視聴中に関連グッズを画面から離脱せずに直接購入できる動画配信体…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集