中古車事業者向けオークション会場展開の「ユー・エス・エス」が「Global Mobility Service」と資本業務提携

tips

2022年5月26日、株式会社ユー・エス・エスは、 Global Mobility Service株式会社と、資本業務提携を行うことについて決議したことを発表しました。

ユー・エス・エス(USS)は、中古車事業者向けに全国19カ所でオートオークション会場を展開しています。

オークションの会員には、会社・自宅などからもリアルタイムで競りに参加できる衛星TV回線を利用したサービスや、インターネットサービスも提供しています。

また、連結子会社の株式会社USSサポートサービスを通じて、オークションの利用会員向けのファイナンシャルサービス事業や各種業務支援サービス事業を展開しています。

Global Mobility Serviceは、IoTデバイス(MCCS)を自動車に搭載し管理することで、ローン審査に通過できず車が持てなかった人びとの与信力を高め、ファイナンスの機会を創出するFinTechサービスを提供しています。

今回の提携により、USSは日本国内の新車・中古車のオートファイナンスに使用するIoTデバイス「MCCS」の国内独占販売権を取得し、オートファイナンス・販売店自割賦のバックファイナンスを担います。

Global Mobility Serviceは、USSへの「MCCS」の販売と、自動車の運行情報管理・制御を行います。

Global Mobility Serviceによると、日本では年間約200万人がオートローンの審査に落ちており、自動車を購入できないでいるそうです。

これは、通常のファイナンスサービスが過去の返済状況などを重視する審査であることや、定期的な収入がないことなどが理由といわれています。

一方で、現在では安定的に収入を得られていたり、オートローンの審査に通り車を持つことができれば安定的に収入を得られるという人も存在しています。

Global Mobility Serviceは、このような状況にある人びとのため、IoTによって与信力を高め、新たなローンの機会の提供やリースが可能になる次世代のオートローンを提供しています。

また、Global Mobility Serviceは、フィリピン、インドネシア、カンボジア、韓国に現地法人を持っており、海外の貧困層などに向けても同サービスを展開しています。

USSは、国内最大手のオートオークション「USSオートオークション」を展開しています。自動車関連のネットワークは広く、さらに子会社として中古車買取「ラビット」を運営する株式会社ラビット・カーネットワークなども有しています。

今回の提携により、より一層Global Mobility Serviceが提供するオートローンの仕組みが普及していくこととなりそうです。

融資は事業を開始するにあたって重要な資金です。累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資を申し込む際のノウハウや、金融機関が提供する支援の活用法などを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ Fintech Global Mobility Service オークション サービス ファイナンス ローン 与信 中古車 株式会社 自動車ローン 資本業務提携 金融
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「マネーフォワード」と「ジャフコ」が共同でスタートアップ企業支援プログラムを開始
2020年12月4日、株式会社マネーフォワードは、ジャフコ グループ株式会社と共同で、「スタートアップ企業支援プログラム」を開始することを発表しました。 第1弾として、ジャフコの投資先企業に対し、「マ…
独自の免疫測定技術を活用したPOCT向け免疫センサーデバイスを開発する「イムノセンス」が資金調達
2023年7月31日、株式会社イムノセンスは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社島津製作所のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future …
プロジェクトマネジメントDXプラットフォーム「Flagxs」を提供する「フラッグス」が2億円調達
2024年2月29日、フラッグス株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フラッグスは、プロジェクトマネジメントのDXやプロジェクト運営の生産性向上を目的に、主にPMO(Proj…
AI警備システム「AI Security asilla」を手がける「アジラ」が4.6億円調達
2024年1月18日、株式会社アジラは、総額約4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アジラは、AI警備システム「AI Security asilla」を開発・提供しています。 「…
フリーコンサルタント向けプラットフォーム「CoProJect」を運営する「SEPTA」が1億円調達
2024年4月15日、株式会社SEPTAは、株式会社クラウドワークスのとの資本提携および金融機関からの資金調達により、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 SEPTAは、フリーコンサルタ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集