注目のスタートアップ

国産の米ぬか由来のスーパービタミンEなどを製造・販売する「ファイトケミカルプロダクツ」が3,770万円調達

company

2022年4月7日、ファイトケミカルプロダクツ株式会社は、総額3,770万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファイトケミカルプロダクツは、東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン交換樹脂によるグリーン反応分離技術(イオン交換樹脂法)を用いて、国産の米ぬか由来のスーパービタミンEなどの製造販売事業や、イオン交換樹脂法のライセンスエンジニアリング事業を展開しています。

2020年7月から、米ぬか由来の未利用油(通常焼却されている油)からスーパービタミンE(トコトリエノール)などの機能性成分を製造する工場を稼働しています。米ぬか由来のパラフィンやバイオ燃料となる脂肪酸エステルも同時に製造されています。

今回の資金は、米ぬか由来機能性成分の販売のさらなる推進に充当されます。

健康食品市場は、特定保健用食品制度や栄養機能食品制度などといった法律の整備が進んだことや、消費者の健康志向の高まりなどを受け緩やかに拡大しています。

新型コロナウイルス感染症の流行もあり健康志向がさらに向上しており、今後のさらなる成長も予測されています。

ファイトケミカルプロダクツが活用しているイオン交換樹脂は、もともとは水処理の分離剤として利用されていたものです。東北大学の研究により油の中で高い触媒活性を持つことが発見され、油からビタミンEを抽出することが可能になりました。

これにより、ファイトケミカルプロダクツは米ぬかから米油を製造する過程で発生する未利用油を原料として、「こめスーパービタミンE」・「こめビタミンE」・「こめパラフィン」・「脂肪酸エステル」を製造しています。

またイオン交換樹脂法は、従来の方法よりもエネルギー消費量・触媒使用量が少なく、環境負荷が低いものとなっています。

大学発ベンチャーなど、最先端の技術を持つ企業は、資金を提供してくれる企業や提携企業を探しています。このような企業の技術と自社の技術がうまく噛み合えば、大きなイノベーションを起こせるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、人脈を作るためのノウハウや、商工会議所の活用法などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ スーパービタミンE ファイトケミカルプロダクツ 株式会社 機能性食品 米ぬか 製造 販売 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

歯科業務DXを支援する「エミウム」が6億円調達
2025年3月26日、エミウム株式会社は、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 エミウムは、歯科業務DXを支援する東京科学大学発ベンチャーです。 歯科技工基幹業務クラウドソフト「エミウ…
VTuberグループ「にじさんじ」運営の「いちから」が19億円調達
2020年4月14日、いちから株式会社は、総額約19億円の資金調達を実施したことを発表しました。 VTuberグループ「にじさんじ」を中心に、日本・海外でエンターテインメント事業を展開しています。 バ…
NFT発行を中心にコミュニティ運営や演出を行う「Apas Port」が設立 2,350万円調達
2023年7月20日、株式会社Apas Portは、会社の設立と、2,350万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Apas Portは、NFT発行を中心にコミュニティ運営や演出を行う、Web3…
「HOLDER」が5,000万円調達 1日オフィス予約サービス「SPOT」をリリース
2022年9月30日、HOLDER株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「SPOT」をリリースしたこと、100%出資子会社の不動産関連会社であるHOLDERマー…
ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステムを提供する「hacomono」が46億円調達
2025年1月22日、株式会社hacomonoは、総額46億円の資金調達を実施したことを発表しました。 hacomonoは、ウェルネス/運動施設向けオールインワンマネジメントシステム「hacomono…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集