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ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」などを運営する「ブイクック」が1.1億円調達

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2023年1月26日、株式会社ブイクックは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ブイクックは、ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」、ヴィーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」を運営しています。

「ブイクックスーパー」は、梱包から発送まで担う小売モデルで、ヴィーガン商品を取り扱うEC(ネットスーパー)です。

今回の資金は、人材採用、プロダクト開発、プライベートブランド商品開発、ヴィーガン初心者支援などに充当します。


ヴィーガンとは人間活動において動物からの搾取を排除することを目指す主義・思想のことです。

具体的には、食においては肉・乳・卵・蜂蜜などの摂取を避け、衣服においては絹・革・羊毛などを避け、化粧品においては動物実験を経たものを避けるというものです。

そもそもの菜食主義は世界各地で見られており、国内では仏教の僧侶が菜食主義を実践しています。仏教で成立した精進料理は、国内において冠婚葬祭やお盆などで、いわば儀式的・習慣的に食べられています。

一方で、動物製品の使用を避けるというのは、現代においてかなりの困難がつきまといます。

飲食店でのメニューの多くには肉などが使われていますし、食品以外の製品においても製造工程において動物が使われている可能性もあります。

近年はヴィーガンを実践する人が増えており、街中においてもヴィーガン食専門の飲食店や、ヴィーガン食を扱う小売などがあらわれています。

しかしこうした店舗はそう多くはなく、多様な選択肢があるとはいえない状況です。

ブイクックは、国内におけるヴィーガン生活の課題を解決するため、ヴィーガン商品専門EC「ブイクックスーパー」、ヴィーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」を運営しています。

今後、ヴィーガンに対応した店舗を探すことができるサービスのリリースや、プライベートブランド商品の展開などを予定しています。

サステナブルな社会を実現することを目指す現在においては、肉食などは徐々に忌避される傾向にあり、ヴィーガンはこうした時代の流れとも結びついて拡大していくことが予測されます。今後、ブイクックがどのように成長していくか注目が必要です。

近年はSDGsの推進による価値観の変化やコロナ禍による環境の変化により、市場の動向も目まぐるしく変わっています。ビジネスではこうした市場を正確に捉えることが重要です。「冊子版創業手帳」では、事業を分析するためのフレームワークを掲載しています。自社の強みや市場の機会を明らかにすることで、ブルーオーシャンを見つけだすことができるはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC ヴィーガン ネットスーパー ブイクック ブイクックスーパー プライベートブランド レシピ 商品 商品開発 専門 小売 株式会社 梱包 資金調達 食品
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