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2022年3月2日リモートセンシングで得られたデータを地理空間情報と時系列情報によって処理解析する「スカイマティクス」が13億円調達

2022年3月1日、株式会社スカイマティクスは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。
リモートセンシングで得られたデータを、地理情報システム(GIS)技術によってWeb上に再現し、時系列情報を組み合わせることで時空間解析プラットフォームを構築しています。
時空間解析プラットフォームにより、たとえば農業領域では生産物の生育状態の把握や農地の可視化、建設・防災では土地・採石場など現場の可視化などを実現しています。
具体的には以下のサービスを提供しています。
・農家向けスマート農業サービス「いろは」
・自治体向け農業管理DXソリューション「いろはMapper」
・ドローン測量・現地管理DXクラウド「くみき」
・施設・設備情報管理システム「くみきスコープ」
・AI礫判読システム「グラッチェ」
・電波伝搬路支障木判定システム「くみきフレネル」 など
今回の資金は、これらサービスのセールス・マーケティング活動の強化、人材採用の強化などに充当されます。
日本では少子高齢化が進行しており、様々な業界で人手不足が大きな課題となっています。
特に農業は生活に欠かせない重要な産業ですが、2015年時点で農家の約6割が65歳以上と高齢化が目立ちます。高齢化によって生産力が落ちている農家も多く、テクノロジーの活用による省力化・効率化が必要です。
テクノロジーを積極的に活用する農業はスマート農業と呼ばれ、多くのスタートアップや大手企業の取り組みもあり、着実に市場が拡大しています。
スカイマティクスは、衛星やドローンなどリモートセンシングによって得られた情報をもとに、農業に限らず広い土地の状況を可視化する技術を有しています。
農業領域では、現場に足を運ばなくても農場の状況を可視化したり、作物の生育状態の把握を実現するサービスを提供し、スマート農業の推進を支援しています。
近年は宇宙ビジネスが盛り上がり、衛星データを活用しやすい環境が整ってきているといえます。
そのためリモートセンシングや画像解析分野の可能性が大きく広がっています。どのような課題解決に取り組むのか、その動向に注目が必要です。
デジタル時代において企業の利益を最大化させるためには、IoTなどのテクノロジーを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。
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