創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年2月25日「HiLung」がヒトiPS細胞由来の肺細胞を用いた「呼吸器感染モデル(薬効評価)試験受託サービス」を開始

2022年2月24日、HiLung株式会社は、ヒトiPS細胞由来の肺細胞を用いた感染症モデル(含 新型コロナウイルス感染モデル)による試験受託を開始したことを発表しました。
ヒトiPS細胞分化・加工技術を用いた、生体とほぼ同等のヒト呼吸器上皮細胞の大量・安定的な培養に成功しています。
ヒト呼吸器上皮細胞を応用し、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのヒト呼吸器感染モデルを作成・検証しています。
今回の受託サービスは、この呼吸器ウイルス感染モデルを用いた薬効評価サービスを、研究機関・企業向けに提供するものです。
これまでの動物肺モデル等を用いた評価よりも、実際のヒト呼吸器の病態生理の再現性が高いと考えられ、ヒトでの薬効予測やスクリーニングを行う上で有用なデータを得られる期待があります。
今後、ヒトiPS細胞由来の肺細胞を用いた各種受託試験サービスをさらに広く提供していく予定です。
創薬研究では、“見出す”、“作る”、“調べる”、“操る”の4つの重要なプロセスが存在します。
“調べる”プロセスにある薬効評価は、候補物質がヒトで効きそうであることを確かめるために行うものです。
薬効評価は、ほとんどの場合、ウサギやネズミなどの動物モデルを使用して評価が行われます。
ヒトによって薬効評価が行えれば精度は上がるのですが、まだヒトの体内に入っても安全であるかどうかはわからないため、動物モデルを使用せざるを得ません。
しかし、万能細胞であるiPS細胞が発見されたことにより、薬効評価においてもヒトモデルを使用することが可能となってきています。
HiLungによると、同社のヒト呼吸器モデルは実際のヒト呼吸器の病態生理の再現性が高く、従来よりも有用なデータを得ることができるようです。
新型コロナウイルス感染症においても一刻も早い治療薬の実用化が求められているため、こういった技術が積極的に取り入れられていくと考えられます。
研究開発を伴うビジネスには多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなどを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | HiLung iPS細胞 インフルエンザ ウイルス サービス スクリーニング 創薬 医療 新型コロナウイルス 株式会社 細胞 評価 試験 試験受託 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年11月17日、Recustomer株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、新プロダクト「Recustomer 自宅で試着」を公開したことも併せて発表しました。 …
2024年10月3日、株式会社助太刀は、総額17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 助太刀は、建設マッチングプラットフォーム「助太刀」や、建設人材プラットフォーム「助太刀社員」を展開していま…
2021年8月2日、GMOクリエイターズネットワーク株式会社は、GMOあおぞらネット銀行株式会社と協業することを発表しました。 この協業は、個人事業主向けに金融支援を行うことを目的としたものです。 G…
2020年11月16日、株式会社グレエイトは、株式会社サイトビジットと業務提携したことを発表しました。 グレエイトは、全国に300店舗のフランチャイズ展開で、印章・印刷物販売を行う「はんこ屋さん21」…
2023年6月15日、メタジェンセラピューティクス株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2023年4月5日に総額11億円の調達を発表しており、シリーズA総額で1…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…