大学の研究室や研究機関向け研究業務DXプラットフォーム「Wizdom」開発の「PRES」が4,700万円調達

tips

2022年2月24日、株式会社PRESは、総額4,700万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、「Wizdom(ウィズダム)」のβ版の提供を開始したことも併せて発表しました。

「Wizdom」は、大学の研究室や研究機関向けの研究業務DXプラットフォームです。

テンプレートによるデータ入力の効率化とデータの標準化、相互チェックシステム、データのクラウド保存・共有・権限コントロール、タスクの自動管理といった機能により、研究活動のDXを実現するクラウドサービスです。

今回の資金は、2022年中の正式版リリースに向けた人材採用などに充当されます。

科学技術政策研究所が公表している資料「日本の大学における研究力の現状と課題」(2013年3月)によると、日本の論文生産の量・質ともにポジションが低下していることがわかります。

1999年-2001年においては、日本は量的には世界2位のランクとなっていましたが、2009年-2011年には世界5位に転落しています。

また質についても、1999年-2001年に4位だったものが、2009年-2011年には7位に転落しています。

日本の研究論文の約7割は大学から生まれているため、この論文生産の量・質が低下していることは、大学の研究力が相対的に下がってきていることを表しているといえます。

国内アカデミアも日本の他の産業と同様にDXが課題となっています。

テクノロジーの発展・普及により、研究現場では膨大な量のデータが蓄積されるようになっています。

産業界と同様に、これらビッグデータを活用することが重要であるため、アカデミアでは研究データのオープン化・オープンアクセス(オープンサイエンス)が推進されています。

しかし研究データは研究ノートなどの紙・文書ファイル・Excel・統計データ・その他専用のファイル形式など、様々なもので構成されています。

またデータの書式なども統一化されておらず、研究室ごとに異なるといったことにもなっています。

PRESは、こういった課題を抱える研究室・研究機関のため、データ入力・管理を中心としたシステム「Wizdom」を提供しています。

効率化はどの企業でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、効果的なシステムやツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ DX PRES Wizdom アカデミア ウィズダム データ プラットフォーム 保存 大学 株式会社 業務 研究 研究室 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

現場DXプラットフォームを提供する「カミナシ」が30億円調達
2023年3月29日、株式会社カミナシは、総額約30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 カミナシは、現場DXプラットフォーム「カミナシ」を提供しています。 手書き情報のデータ化・集計・報告な…
スマートロックなど不動産に特化したハードウェア・ソフトウェアを展開する「ライナフ」が資金調達
2022年4月28日、株式会社ライナフは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SBIインベストメント株式会社、ちばぎんキャピタル株式会社、宮銀ベンチャーキャピタル株式会社です。 ライナフ…
知能ロボットコントローラー「Mujinコントローラ」を手がける「Mujin」が27億円調達
2023年12月6日、株式会社Mujinは、総額27億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、シリーズCラウンド全体の資金調達額は総額150億円となります。 Mujinは、汎用的知能ロ…
便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療の研究開発を行う「イノバセル」が7億円調達
2022年5月9日、イノバセル株式会社は、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 イノバセルは、切迫性・漏出性便失禁、腹圧性尿失禁を治療するための細胞治療薬の研究開発を行っています。 たっ…
創造的プログラミングアプリ「Springin’」開発の「しくみデザイン」が3億円調達
2021年7月30日、株式会社しくみデザインは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 創造的プログラミングアプリ「Springin’(スプリンギン)」を開発しています。 文字を使うことな…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集