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分光分析を用いた調剤支援装置を開発する「ウィズレイ」が資金調達

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2022年2月4日、株式会社ウィズレイは、資金調達を実施したことを発表しました。

2019年7月に設立された就実大学発ベンチャーです。

分光分析によって医薬品を識別できる装置を開発しています。

これにより調剤監査や持参薬鑑別といった業務を効率化することを目指しています。

2022年2月現在、一包化された散薬(粉薬)が処方箋通りの内容になっているかを、近赤外分光法を用いた非破壊検査によって判別する一包化散薬鑑査支援装置「コナミルPLUS」が市場投入に向けた開発段階にあります。

今回の資金は、「コナミルPLUS」の市場投入準備と販売促進や、調剤支援装置の研究開発・市場調査に充当されます。

分光分析とは、光を種類によって分離・分析することで、物体の成分・特徴を、非破壊・非接触で知ることができる手法です。

これまで分光分析に使う装置は非常に高価なものでしたが、低価格化が進んでおり、今後研究室以外での活用も増えてくると考えられています。

たとえば、お酒の醸造度の測定や、農作物の検査などへの活用が想定されています。

ウィズレイは、分光分析の活用が進んでいない薬剤師業務において、分光分析による薬剤判別手法を提供することで、薬剤師の対物業務を効率化することを目指しています。

薬剤師業務では、調剤監査という、処方箋にもとづいて調剤された薬の分量や種類などが間違っていないかを確認する重要な作業があります。

客観的な確認を行うため、調剤を行った薬剤師とは別の薬剤師が調剤監査を行いますが、それでもミスが発生してしまうことがあります。

もちろん調剤監査のためのシステムはあり、ラベルの読み間違えなどのヒューマンエラーを限りなくゼロにしてくれます。しかし薬の内容を確認することはできないため、ミスをゼロにすることはできません。

ウィズレイは、分光分析によって薬が処方箋通りの内容であるかを判別する装置の開発と社会実装により薬剤師業務を効率化し、薬剤師が対人業務に集中できる環境の構築を目指しています。

株式会社ウィズレイのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ウィズレイ 代表取締役 森山圭氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

開発中の「コナミルPLUS」の市場投入準備の加速および分光分析を活用した新たな薬剤判別装置の研究開発です。

・今後の展望を教えてください。

病院や薬局など、医療従事者が医薬品を扱う現場で、分光分析という手法が当たり前に活用される環境を作っていきたいと思います。

・読者へのメッセージをお願いします。

記事をご覧くださりありがとうございます。分光分析は非破壊、非接触、非標識かつ迅速、簡便に対象物の化学組成の分析ができる優れた手法です。医薬品分野に限らず、「こういうところでも使えるのでは?」というアイデアがあればぜひお問い合わせいただければ幸いです。

薬局に限らず、多くの業界で業務効率化は急務となっています。「冊子版創業手帳」では、業務効率化を実現する社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

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カテゴリ 有望企業
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