注目のスタートアップ

訪日外国人向けの情報検索やガイドマッチングを提供するプラットフォーム「WOW U」など運営の「EXest」が資金調達

company

2022年1月19日、EXest株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

以下のサービスを展開しています。
・訪日外国人向けの情報検索やガイドマッチングを提供するプラットフォーム「WOW U(ワオ・ユー)」
・日本全国のテレビ局が持つアーカイブ素材や取材カメラで撮影した動画を活用できる動画素材・動画コンテンツプラットフォーム「DOGADOZO(ドウガ・ドウゾ)」
・番組企画書やセールスシートをデジタル化しWeb上で紹介できるコンテンツマーケティング支援サービス「Publicity Showcase(パブリシティ・ショーケース)」
・商品・サービスに関わる人(生産者)の魅力を深堀りするECサービス/オンラインツアー「日本全国・地産伝承 いき物語」

「日本全国・地産伝承 いき物語」では、地方テレビ局と連携し、各地方テレビ局の独自の取材網を活かし地元の名産品・生産者を選び、名産品・生産者のストーリーを伝え、応援のひとつの形として商品が売れていくコミュニティづくりを行っています。

今回の資金は、提供するサービスのさらなる認知向上、サービスの拡大に充当されます。

一般社団法人日本民間放送連盟が公表している資料「地上民放テレビ売上高の現状について」によると、テレビ局の営業収入は年々減少しています。

これは、テレビ広告費が年々減少し、広告費がインターネットへシフトしていることが要因であると分析されています。

テレビ局の利益は広告費と連動しているため、今後の広告費のさらなる減少のことを考えると、テレビ広告の価値向上のための施策や、広告以外での収入が必要となります。

若年層はYouTubeやNetflixなどのネット動画コンテンツに移行しているため、テレビ局はインターネットを利用したコンテンツの発信に力を入れ始めています。

またテレビ局はその独自の取材網や、これまで制作してきた動画コンテンツを財産として抱えています。

しかしその財産は、著作権保護などの理由によって上手く活用できていません。

EXestは、こういったテレビ局のリソースを活用することで、独自のサービス・コンテンツを提供・制作しています。

EXest株式会社のコメント

このニュースを受けまして、EXest株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

新型コロナウイルス感染症拡大により、インバウンド産業が大きな打撃を受ける中、弊社ではさまざまな施策を展開してきました。

例えば、オンラインツアーの一つであるOnlineTeaser Trip(オンライン・ティザー・トリップ)。旅前のDXを目的とし、リアルの旅の代替ではなく、その場所に行きたくなる、ガイドに会いたくなるをコンセプトに実施しています。

また、今回の出資者でもある田村淳氏と一緒に展開している「日本全国・地産伝承 いき物語(以下、いき物語)」は、地方テレビ局の持つアセットを活用した新しい形のコンテンツです。人の魅力を深掘りをしていくことでその人の魅力に触れ、商品・サービスを購入していただきます。

これらの仕掛けを加速させていくための体制を整え、より多くの方に届けていくため、今回の資金調達を実施しました。

出資者は単純な資金提供ではなく、事業を一緒に作っていくことを想定しています。

三菱総合研究所とはWOW UやDOGADOZO、Publicity Showcaseのデータ分析やその活用を実施します。また田村淳氏とは、「いき物語」を通じた、地方テレビ局と連携した動画プラットフォームの構築などを進めていきます。

・今後の展望を教えください。

より多くの地方テレビ局と連携し、その地域に住む人と一緒に魅力を発信していくことで「人」から始まる地方創生を実現していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

EXest社は、2016年創業時から「人」に焦点を当てた地方創生を実施しています。

インバウンド事業から始まり、地方テレビ局と連携した事業構築、事業展開を進めています。今後は、テレビ局のネットワークを活用し、潜在観光力を活かした観光情報発信エコシステム※を構築していきます。

※観光情報発信エコシステム(造語)
エコシステム:地元の人と地元テレビ局が互いに補完しながら、自ら外の人に向けた発信力を高め、その動きを継続的に循環させていく働き

インターネットを活用したPRは費用対効果の優れた方法です。「冊子版創業手帳」では、ネット初心者のためのネットPRのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC ガイド マッチング 動画 動画コンテンツ 株式会社 生産者 訪日観光客 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農地管理支援ソリューションや営農支援ソリューションを提供する「サグリ」が10億円調達
2024年8月8日、サグリ株式会社は、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 サグリは、衛星データをAI技術を用いて解析する技術をコアに、農地状況把握アプリ「アクタバ」や、作付け調査効…
ロンブー田村淳が新会社「株式会社がちキャラ」設立
吉本興業に所属するロンドンブーツ1号2号の田村淳氏が、2019年6月に株式会社がちキャラを設立しました。 がちキャラは、SNSを中心に、“がちで頑張っているキャラクター”をサポートすることを目的に設立…
社会課題の解決を目指すパートナーに出会えるマッチングプラットフォーム「ICHI. SOCIAL」を運営する「ICHI COMMON」が7,000万円調達
2023年2月27日、ICHI COMMONS株式会社は、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ICHI COMMONSは、社会課題の解決を共に目指すパートナー(企業、自治体、N…
契約書レビュー支援サービス「AI-CON Pro」が正式リリース
2020年2月7日、GVA TECH株式会社は、「AI-CON Pro」の正式版をリリースしたことを発表しました。 「AI-CON Pro」は、企業ごとのビジネス環境に則して契約書レビュー支援をするサ…
薬局向けクラウド型レセコンや処方箋入力代行サービスを展開する「プレカル」が2.3億円調達
2024年12月4日、株式会社プレカルは、総額2億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレカルは、薬局向けクラウド型レセコン「プレカルレセコン」や、処方箋入力代行サービス「preca…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集