独自開発有機培土と高機能環境制御ハウスにより高糖度ミニトマトを生産・販売する「OSMIC」が「三菱地所」と資本業務提携

tips

2021年10月19日、株式会社OSMICは、三菱地所株式会社と資本業務提携に合意したことを発表しました。

これにより、三菱地所とOSMIC創業者を引受先とした第三者割当増資により、総額約12億5,000万円の資金調達を実施しました。

OSMICは、独自開発の有機培土と高機能環境制御ハウスにより高糖度ミニトマトを生産・販売しています。

販売においては、OSMICブランドとしてスーパーマーケットや百貨店などに卸しているほか、インターネットにより規格品・加工品販売を行うD2C事業も展開しています。

これまでは、農業資材の提供から農産物の栽培・販売をパッケージ化して提供することにより企業の農業参入を支援し、提携圃場を増やすことで事業拡大をしていました。

今後、OSMICが直接管理・栽培する圃場を拡大することで、品質・収穫量の安定的拡大と、品質に見合ったブランディングを行います。

また、高糖度ミニトマトにつぐ新商品の開発を進め、総合型農業企業を目指します。

日本では高齢化・後継者不足による農業人口の減少は大きな課題となっています。

そのため、大規模経営による省力・低コスト生産体型の確立や、ICT・ロボット・センサー技術などの先端技術の活用が必要です。

農業ではテクノロジーの活用が遅れていたため、多くのベンチャー企業が参入できる余地があり、注目度の高い市場となりました。

いままで農業に関わっていなかった大手企業の参入も増えており、スケールの大きな取り組みも増えています。

農業xテクノロジーであるアグリテックには、AI、IoT、ドローンなどを活用することにより、従来型の農業を省力化し、収益性を向上させるものであるというイメージがあります。

一方で、アグリテックでは、農作物にとって最適な環境を屋内に構築し、人工的に大量生産を行う“植物工場”も推進されています。

植物工場は、季節や天候に左右されることなく安定生産を実現できるため、未来の農業のひとつの形として、世界じゅうで研究開発がつづけられています。

しかし植物工場はコストがかかるだけでなく、まだノウハウも確立されていないため失敗事例も多くなっています。

植物工場のノウハウを確立するには、実際に植物工場を稼働させることが必要となるため、生産物の高付加価値化などにより、黒字化を目指す取り組みが目立ちます。

研究開発には潤沢な資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ D2C OSMIC アグリテック ブランディング ミニトマト 三菱地所 有機培土 株式会社 資本業務提携 農業
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」を提供する「レコテック」が資金調達
2024年7月26日、レコテック株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 レコテックは、サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」を提供しています。 誰が・どこで・何…
人材紹介エージェント同士の情報共有プラットフォーム「AGENT SHARE」を運営する「エージェントシェア」が2,400万円調達
2022年12月12日、株式会社エージェントシェアは、総額2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エージェントシェアは、人材紹介エージェント同士の情報共有プラットフォーム「AGENT …
企業の温室効果ガス・サプライチェーン排出量自動算定ソフトウェア開発・提供「オンド」が2,500万円調達
2021年4月27日、オンド株式会社は、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 企業の温室効果ガス・サプライチェーン排出量自動算定ソフトウェア「ond accounting」や、分…
AI与信審査技術の開発やAI定性与信審査SaaSを展開する「H.I.F.」が6.6億円調達
2022年8月31日、H.I.F.株式会社は、総額6億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 H.I.F.は、AI与信審査技術の開発・提供や、法人版後払い(保証付)サービス「Fimpl…
人と自然に優しい循環葬「RETURN TO NATURE」を監修する「at FOREST」が資金調達
2024年5月1日、at FOREST株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 at FORESTは、人と自然にやさしい循環葬「RETURN TO NATURE」を監修しています。 「森と生…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集