注目のスタートアップ

バーチャルキャラクターとの対話型コミュニケーションサービス「cocoro:id」提供の「MOSHBIT.」が資金調達

company

2021年10月13日、株式会社MOSHBIT.は、資金調達を実施したことを発表しました。

バーチャルパートナーとの対話型コミュニケーションサービス「cocoro:id(ココロイド)」を提供しています。

実際の人間が操作するバーチャルキャラクター(バーチャルパートナー)との対話やライブ配信を通じて、関係性を育むことができるコミュニケーションサービスです。

1対1のつながりを重視し、ユーザーには心の拠り所となるような価値を提供することを目指しています。

配信キャストとはMOSHBIT.が直接契約を結び、配信・通話などの売上から報酬を支払うというモデルを採用し、在宅・遠隔・匿名で働くことができる環境を提供しています。

今回の資金は、さらなる体験の向上とサービスの拡大に充当されます。

スマートフォンの普及や動画プラットフォームの利用率の向上などにより、ライブ配信市場は急拡大しています。

ライブ配信専門のプラットフォームについてもいくつもあり、有名人が多数ライブ配信を行うものや、ゲーム専門のもの、アバターを操作してライブ配信するものなど多種多様です。

アバターを利用してYouTuberで配信をする配信者はVTuber(バーチャルユーチューバー)と呼ばれ、VTuberとして活動する配信者は1万人を突破しています。

アバターを利用することで顔をださなくてすむため、トラブルを回避できることや、好きな姿で配信できることが大きなメリットとなっています。

またアバターを利用したコミュニケーションはライブ配信以外でもみられるようになっており、駅の案内や店舗内の接客などにも活用されはじめています。

アバターを活用した遠隔接客は、新型コロナウイルス感染症の流行により非対面での接客が求められたことによって注目を集めています。

大きなメリットとしては、インターネットがつながっていれば日本全国どこからでも接客を行えることが挙げられます。

今後、人手不足や働き方改革のため店舗の接客についてもイノベーションが起こると想定されており、アバター接客はそのうちのひとつの手段と考えられています。

MOSHBIT.の「cocoro:id」は、VTuberと似たようなスタイルの取り組みです。しかし、1対1のコミュニケーションを重視し、相手の心の拠り所となりエンタメとメンタルケアを両立しようとするところが特徴的です。

日本の心理カウンセリングの市場規模は約350億円と推計されていますが、カウンセリング的な要素を持つ占いの市場規模は2兆円にものぼるといわれています。

またインターネットで愚痴聞きサービスや話し相手サービスなどと調べると多数のサービスがヒットします。

このことから、1対1のコミュニケーションに需要があることがわかります。「cocoro:id」は、この1対1コミュニケーションの潜在的な需要をどれだけ掘り起こせるかが鍵となってくるでしょう。

ライブ配信市場では多くのインフルエンサーが誕生しています。インフルエンサーを活用したマーケティングはインフルエンサーマーケティングと呼ばれ大きく注目されています。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ cocoro:id MOSHBIT. アバター キャラクター ココロイド コミュニケーション バーチャル メンタルケア ライブ配信 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

LINEで動くオンラインサロン「fan.salon」を運営する「Miteki」が資金調達
2023年1月16日、株式会社Mitekiは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、サイバーステップ株式会社です。 Mitekiは、LINEで動くスーパーアプリ型のオンラインサロンプラット…
AI駆動型の細胞分析技術を搭載したイメージングセルソーター「VisionSort」を手がける「シンクサイト」が21.5億円調達
2024年8月29日、シンクサイト株式会社は、総額21億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、助成金も含めた累計調達額は111.5億円となります。 シンクサイトは…
「早稲田大学ベンチャーズ」が極微量タンパク質の検出を可能とする技術を保有する研究開発型スタートアップ「BioPhenoMA」に2億円の創業投資を実行
2023年5月24日、早稲田大学ベンチャーズ株式会社(WUV)はWUV1号ファンドより、株式会社BioPhenoMAに約2億円の創業投資を行ったことを発表致します。 BioPhenoMAは、早稲田大学…
がん・マラリア・デング熱などのワクチンを研究開発する「VLP Therapeutics Japan」に「双日」が出資
2023年8月2日、双日株式会社は、VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州、CEO:赤畑渉、VLPT US)の100%子会社である日本法人VLP Therapeutic…
AI技術を活かしたソリューションを提供する「パルシベイト」が2000万円調達
2025年1月30日、株式会社パルシベイトは、2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パルシベイトは、生成AIを含むAI技術を活用した実用的なソリューションを設計・開発するほか、コンサル…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集