Honda発スタートアップ「Ashirase」 視覚障害者向け靴装着型IoTデバイス/ナビゲーションアプリを開発中

tips

株式会社Ashiraseは、靴装着型IoTデバイス及びナビゲーションアプリを開発しています。

Ashiraseは、本田技研工業株式会社(Honda)の新事業創出プログラム「IGNITION」発の第1号スタートアップとして設立されました。

靴に装着することでユーザーの動作情報を得るIoTデバイスと、その得たデータを活用しユーザーの誘導情報を生成するナビゲーションシステムを開発しています。

靴に取りつけたIoTデバイスは誘導情報をもとに振動することにより、目的の場所までの距離感や角度などをユーザーに伝え、視覚障害者の歩行を支援します。

このシステムは、視覚障害者が単独歩行を行う際、音声案内では周囲の重要な情報を聞き逃してしまうことや、安全確認とルート確認の手間といった課題を解決するものです。

政府のデータによると日本には視覚障害者は約30万人存在するとされていますが、全盲ではない視覚障害を抱える者であるロービジョン者を含めると約164万人いるとの推定値が日本眼科医会により2009年に公開されています。

このような視覚障害者が外出する場合、盲導犬やガイドヘルパーを頼ることとなりますが、日本には盲導犬が約1,000頭ほどしかおらず、またその数は減り続けています。

ガイドヘルパーについても自治体ごとの利用制限が設けられているため、自由な外出はできないという現状があります。

そのため、テクノロジーによる視覚障害者支援のニーズがあり、音声による支援を行うウェアラブルデバイスや、スマートフォンに道案内情報を送る道に埋め込まれたビーコンなど、様々なものが登場しています。

社会課題をビジネスで解決するには多くの困難がつきまといますが、意義のある大きな取組みです。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を乗り越えてきたかを知ることは、ビジネスの成長につながるはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ Ashirase Honda IoT ウェアラブル・デバイス スタートアップ デバイス 本田技研工業 株式会社 視覚障害 開発 障害者
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が6億円調達
2022年8月31日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。…
空中発射方式による軌道投入ロケットを開発する「AstroX」が4億円調達
2024年9月5日、AstroX株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AstroXは、空中発射方式による衛星軌道投入ロケットを開発しています。 2023年12月に、サブオービ…
ノーコードAIクラウド「UMWELT」提供の「トライエッティング」が3.5億円調達
2021年3月30日、株式会社トライエッティングは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、東急不動産ホールディングス株式会社と業務提携したことも発表しました。 ノーコー…
訪日外国人観光客向けWebマガジン運営の「MATCHA」が1.3億円調達
2022年6月1日、株式会社MATCHAは、総額約1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MATCHAは、訪日外国人観光客向けWebマガジン「MATCHA」を運営しています。 今後…
デザイン性とテクノロジーによる快適性を両立したハイエンドな別荘を提供する「NOT A HOTEL」がデットファイナンスにより105億円調達
2024年12月2日、NOT A HOTEL株式会社は、デットファイナンスにより総額105億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約223億円(エクイティ総額約…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集